軽量アルミホイールの作製

何度もご注文いただいているお客様よりご連絡いただきました。

前回は31mm高のアルミリムでご注文でしたが今回は22mm高24mm幅のリムで前輪20H後輪24Hのホイールです。

詳細は次の通りです。

リム TNI AL22W 前輪20H後輪24H 後輪はオフセットリム

ハブ ノバテック A291SB F482SB

スポーク 前輪 ピラー WING21 シルバー

スポーク 後輪左 サピム CXRAY シルバー

スポーク 後輪右 ホイールスミス DH13 2.3/2.0mmシングルバテッド シルバー

ニップル ダブルスクエア ブラス シルバー

リムはTNI、ハブはノバテックです。スポークは相談で決めています。ほぼすべてお客様がご指定されています。組み方は前輪にはラジアル組、後輪左を3クロス組、後輪右には2クロス組です。後輪はいわゆるヨンロク組です。

後輪24穴のホイールでヨンロク組をしますとハブの左側スポークはスポークがわずかですがオーバーラップします。ヨンロク組では左スポークテンションが左右2クロス組より少し高くなります。計算上は1~2%高くなりますのでお客様はこちらを選択されています。

もう少し詳しく説明しますと、後輪は穴位置が3mmオフセットしていますのでスポークテンション比率は約10%改善します。それにプラスしてヨンロク組で1~2%のアップです。通常の左右を2クロスで組むのではなく少しスポークが重なってもテンション比率のいい方を選択されています。ご自分のプラン通り試してみることは良いことだと思います。

スポークは前輪にCXRAYよりも少し剛性が高いWING21を選ばれています。20本のスポーク数ではより剛性が高い方がよいと考えられました。後輪ドライブ側には2mm径の高剛性スポークを使い、左側には高級スポークのCXRAYを選択されています。

ドライブ側ホイールスミスDH13 左側CXRAY 太さの違いがよくわかります

ホイール組にはどれが正しい方法というものがありませんので好きな方法で組めばいいのですが、後輪は右ドライブ側から左へと組むのが組みやすいので右から左で行っています。何のことやら?ですが、この説明で分かる人はわかると思います。

前輪665g
前輪スポークテンショングラフ
後輪864g
後輪スポークテンショングラフ

組み上がりの重量です。前輪665g後輪864g、前後で1529gと軽量です。 スポーク選択でホイールの剛性調整を行っているよく考えられたホイールです。

お客様は今までのご注文で出来上がりに関してのデータを持っておられます。ご自分のプラン通りにご指示いただきました。軽量+剛性というバランスを考えられたご注文でした。

前回のホイールは31mm高でしたので主に平地用、今回の22mm高ホイールは登りがメインの使い方をされると想像しています。

ご自分でホイールのプランを立て、組み立てを手組ホイールファンに委託されています。出来上がりのご感想が楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です