DTのRR411リムで多スポークホイール作製

手組ホイールを検討されていたお客様よりご連絡いただきました。シマノハブの持ち込みでホイール作製のご依頼いただきました。

お送りいただきましたハブ 前輪用157g
お送りいただきましたハブ後輪用FH5800 32H  重いハブは丈夫ということです
前輪用428g
後輪用455g  後輪用は少し前輪より重い
後輪リム 穴位置が左側にずれています

ホイールの詳細です。

リム DT RR411 前後共に32H 後輪リムはオフセットリム

ハブ シマノ HB-5800 FH-5800 共に32H 持ち込み

スポーク 前輪 TB2015(2.0/1.5/2.0mm)シルバー

スポーク 後輪左 TB2015(2.0/1.5/2.0mm)シルバー

スポーク 後輪右 コンペティション シルバー

ニップル SquorxPro ブラス シルバー

リムにはアルミニップル(SquorxPro)シルバー、ワッシャーが付属します。手組ホイールファンではブラスニップルをお勧めしていますのでブラスのSquorxProを使用しています。勿論スポークの長さを注意すればアルミニップルも強度では心配いりませんが、より丈夫なブラスでお作りすることになりました。

左アルミニップル(リムに付属しています) 右ブラスニップル(これを使っています)
付属ワッシャー リム穴周辺を強化します

ワッシャーはリムに付属していますのでそのまま使用しています。ワッシャーはリム穴周辺を強化します。ハイテンションでスポークを引っ張ってもリム穴周辺は変形しにくくなります。

前輪スポークは中央部が1.5mmの細いスポークを使っています。スポークがショックアブソーバーの働きをしてくれますので地面からの衝撃を吸収してくれます。このためロングライドに適しています。長時間のライドでも疲れにくいホイールとなります。

後輪左も同じスポークですが右側を中央部が1.8mmのスポークにして太くしています。太くすることで剛性を高めています。ほんのわずかな差ですが剛性が高まっていわゆる掛かりの良いホイールとなります。この手法はよく使われる方法です。

スポークテンションは出来るだけ均等になるように組み上げます。チェーンから伝わる力はハブから各スポークに伝わりますがこの時スポークの張りが不揃いなら伝わる力は減じます。駆動ロスが起こる原因にスポークの不揃いがあります。

前輪791g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1052g
後輪スポークテンショングラフ

スポークテンションを揃えて駆動ロスが少ないホイールに仕上げます。

ロングライドに適した多スポークホイールはとても優秀です。輪行にも適しています。チューブレスタイヤ、バルブ、シーラントを用意すればチューブレスホイールとして使えます。お客様のご感想が楽しみです。

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