XR31T/RTリムを使ってホイール作製

最初はレーシングゼロの調整依頼が始まりです。最初はお客様には部品の調達が出来ないのでお断りしたのですが、再度新しいホイールの見積もり依頼をいただきました。

何故見積り依頼をいただいたかと言いますとキンリンXR31T・RTで作りましたホイールはレーゼロに負けないことをお知らせしたからだと思います。

このブログを始めたころ2019年にシクロ選手によるホイールの乗り比べをやっていただいたことがあります。レーゼロ、ユーラス、XR31T/RTのホイール、AL22で作った有名ショップの手組ホイール、ライダーさん行きつけショップの手組ホイールの5セットを緩い下り坂、3%の登り、7%の登りの場面に分けて、一定距離を一定の力(270W)で走ってタイムを計るというテストです。

この時のXR31T・RTのスポークは前後共にCX-RAYでした。結果を言いますと下り坂で一番早かったのはXR31T・RTです。登りでは剛性不足の為レーゼロに負けています。

結果から考えましたことはスポークの剛性不足だと判断しています。あとでスポークの太さを替えて剛性を高めました。成績はとても良くなりレーゼロに負けないホイールに変化しています。

お客様はこの話に乗っていただきました。提案のホイール作製プランは次の通りです。当初2種類の提案をしています。通常の丸スポーク案と扁平スポーク案で価格は少し違います。お客様は扁平スポーク案を選ばれたました。

リム XR31T・RT 前輪24H後輪28H 後輪リムはオフセットリム

ハブ ノバテック A291SB24H F482SB28H

スポーク 前後共に ウィング21 シルバー

ニップル ダブルスクエア シルバー

ホイールはとても奥が深いもので軽いだけが良いという訳ではありません。乗り手の体重、好みや走力でいろいろと選択肢が増えます。

今回のアルミリムは500gほどの重量があり軽いリムではありません。しかし力のある人は軽さでなく剛性を求めます。空力がよく剛性が高いリムを使いました。スポークはCXRAYより剛性の高いウィング21です。

出来上がりは走りでは負けない無印ホイールです。負けているのはブランド力だけで高級ホイールに乗っているという自慢はできません。しかし価格はブランドホイールの半額以下で高い性能を得ることが出来ます。

要点を整理しました。

*荷重試験で好成績のリムを使う。

*CXRAYは良いスポークですが万能スポークではありません。

*体重、乗り方でスポークの選択を行う。

*安価なハブでも摺動性は悪くない

最初はレーゼロの修理依頼から始まり、ホイールのご注文に至っています。

前輪729g
前輪スポークテンショングラフ
後輪917g
後輪スポークテンショングラフ
後輪リムは3mmオフセットリムです

バルブ、シーラントを使えばチューブレスホイールとしても使えます。ノーブランドというブランドで楽しく乗れるホイールです。ご感想が楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です