ICANホイールα40,α55のスポーク替え

前回記事の続きです。

分解しましたICANホイールを仕上げます。ウィング21と丸スポークを使った2種類見積もりしましたところ、お客様はウィング21を選ばれました。

簡単に説明しますとリッチマン・スポークSA1423で作られた剛性がありすぎるホイールのスポークを取り換えて少し剛性をさげています。後輪は組み方を替えました。当初ドライブ側は2クロス、左側はラジアル組です。これを左右共に2クロスに変更しました。

お預かり時点では右ドライブ側2クロス組、左側はラジアル組です

当初プルスポークは右の6本でしたが左右12本のスポークをプルスポークとして働いてもらったらいかがですかと提案しました。

左右共に2クロス組に変更しました

了解頂き出来るだけスポークテンションを揃え、出来るだけ振れを少なくすることに注意して仕上げました。

前輪スポークテンショングラフ
後輪スポークテンショングラフ

ホイールはスポークの選択で乗り味が変わります。今回のご注文ではホイールの剛性を下げました。そして適切なスポークテンションに仕上げています。これで乗り味は大きく変わります。細いスポークに交換しますと適度に地面からの衝撃を吸収してくれます。新しく変身したホイールのご感想が楽しみです。

ICANホイールα40,α55を分解しました

ICANのホームページから直接お求めになったホイールの再調整のご依頼いただきホイール分解する機会を得ました。このホイールはとても興味深いホイールです。

前輪α40 668g
後輪α55 905g

ホイールの印象としましてはとても良くできたカッコイイホイールです。価格も手ごろで安価に仕上げるための企業努力を感じます。

前輪用40mm高  464g
後輪用 55mm高  509g

前輪Alpha40,後輪Alpha55のスポークはピラーのSA1423というスポークを使われています。スポークのマークはピラーのPマークではありません。ピラースポークの中にリッチマンというブランドがあります。ピラーなのにRマークなのでなんとなく可笑しいです。

リッチマン SA1423

このリッチマン・スポークのSA1423は扁平スポークですが扁平部分が2.3/1.5mmというサイズでほとんど丸スポークのような印象を受けます。このスポークはとても剛性が高いスポークで2mmの丸スポークを叩いて扁平にしたようです。このスポークがホイールにプラス面マイナス面で大きく影響していると思います。

ハブは手組ホイールファンでもよく使うノバテックのA291SB,F482SBです。軽量で修理部品が容易に手に入ります。摺動性などハブの性能は必要十分なものを持っています。実用ハブとして価格も安価で、台湾ハブのある意味銘品と思います。

ノバテックA291SB 60g
ノバテックF482SB 232g

他のホイールと比較して感じるポイントはスポークの選択と考えます。このα40、α55のイメージはシマノホイールの低価格アルミホイールがぴったりと感じました。これは決して悪い意味ではありません。

一般にはシマノWH-RS100のような低価格ホイールは2mmの丸スポークを使っています。入門者用の印象ですが、実は知る人ぞ知る、上級者好みのとてもよく走るホイールです。価格が安価なので完成車に付属するホイールです。

剛性の高すぎるホイールは脚力のない人には使いこなす力がありません。本当はとてもよく走るホイールなのに乗り手とのミスマッチで、重くて走らないという評判が先だってしまいます。実際は剛性が高過ぎるのが理由ですのでとても残念です。

このα40、α55ホイールも全く同じと思います。使われているリッチマンSA1423スポークは扁平スポークですがとても太く2mm丸スポークとほぼ同じです。太いスポーク使われていますので剛性がとても高いホイールです。カーボンリムを使ったシマノRS100という感じです。

このホイールは安価でよく走るでしょう。但し乗り手を選びます。FTP300Wの人なら容易にじゃじゃ馬ホイールを乗りこなせますがビギナーさんではすぐに疲れてしまうのでは?と感じました。乗ってみて最初はいいと感じていてもロングライドには向かないホイールです。

お客様から伺ったお話では予想通りですぐに疲れてしまうホイールでした。解決策を考えようと思います。

DTのRR411リムで多スポークホイール作製

手組ホイールを検討されていたお客様よりご連絡いただきました。シマノハブの持ち込みでホイール作製のご依頼いただきました。

お送りいただきましたハブ 前輪用157g
お送りいただきましたハブ後輪用FH5800 32H  重いハブは丈夫ということです
前輪用428g
後輪用455g  後輪用は少し前輪より重い
後輪リム 穴位置が左側にずれています

ホイールの詳細です。

リム DT RR411 前後共に32H 後輪リムはオフセットリム

ハブ シマノ HB-5800 FH-5800 共に32H 持ち込み

スポーク 前輪 TB2015(2.0/1.5/2.0mm)シルバー

スポーク 後輪左 TB2015(2.0/1.5/2.0mm)シルバー

スポーク 後輪右 コンペティション シルバー

ニップル SquorxPro ブラス シルバー

リムにはアルミニップル(SquorxPro)シルバー、ワッシャーが付属します。手組ホイールファンではブラスニップルをお勧めしていますのでブラスのSquorxProを使用しています。勿論スポークの長さを注意すればアルミニップルも強度では心配いりませんが、より丈夫なブラスでお作りすることになりました。

左アルミニップル(リムに付属しています) 右ブラスニップル(これを使っています)
付属ワッシャー リム穴周辺を強化します

ワッシャーはリムに付属していますのでそのまま使用しています。ワッシャーはリム穴周辺を強化します。ハイテンションでスポークを引っ張ってもリム穴周辺は変形しにくくなります。

前輪スポークは中央部が1.5mmの細いスポークを使っています。スポークがショックアブソーバーの働きをしてくれますので地面からの衝撃を吸収してくれます。このためロングライドに適しています。長時間のライドでも疲れにくいホイールとなります。

後輪左も同じスポークですが右側を中央部が1.8mmのスポークにして太くしています。太くすることで剛性を高めています。ほんのわずかな差ですが剛性が高まっていわゆる掛かりの良いホイールとなります。この手法はよく使われる方法です。

スポークテンションは出来るだけ均等になるように組み上げます。チェーンから伝わる力はハブから各スポークに伝わりますがこの時スポークの張りが不揃いなら伝わる力は減じます。駆動ロスが起こる原因にスポークの不揃いがあります。

前輪791g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1052g
後輪スポークテンショングラフ

スポークテンションを揃えて駆動ロスが少ないホイールに仕上げます。

ロングライドに適した多スポークホイールはとても優秀です。輪行にも適しています。チューブレスタイヤ、バルブ、シーラントを用意すればチューブレスホイールとして使えます。お客様のご感想が楽しみです。

XR31T/RTリムを使ってホイール作製

最初はレーシングゼロの調整依頼が始まりです。最初はお客様には部品の調達が出来ないのでお断りしたのですが、再度新しいホイールの見積もり依頼をいただきました。

何故見積り依頼をいただいたかと言いますとキンリンXR31T・RTで作りましたホイールはレーゼロに負けないことをお知らせしたからだと思います。

このブログを始めたころ2019年にシクロ選手によるホイールの乗り比べをやっていただいたことがあります。レーゼロ、ユーラス、XR31T/RTのホイール、AL22で作った有名ショップの手組ホイール、ライダーさん行きつけショップの手組ホイールの5セットを緩い下り坂、3%の登り、7%の登りの場面に分けて、一定距離を一定の力(270W)で走ってタイムを計るというテストです。

この時のXR31T・RTのスポークは前後共にCX-RAYでした。結果を言いますと下り坂で一番早かったのはXR31T・RTです。登りでは剛性不足の為レーゼロに負けています。

結果から考えましたことはスポークの剛性不足だと判断しています。あとでスポークの太さを替えて剛性を高めました。成績はとても良くなりレーゼロに負けないホイールに変化しています。

お客様はこの話に乗っていただきました。提案のホイール作製プランは次の通りです。当初2種類の提案をしています。通常の丸スポーク案と扁平スポーク案で価格は少し違います。お客様は扁平スポーク案を選ばれたました。

リム XR31T・RT 前輪24H後輪28H 後輪リムはオフセットリム

ハブ ノバテック A291SB24H F482SB28H

スポーク 前後共に ウィング21 シルバー

ニップル ダブルスクエア シルバー

ホイールはとても奥が深いもので軽いだけが良いという訳ではありません。乗り手の体重、好みや走力でいろいろと選択肢が増えます。

今回のアルミリムは500gほどの重量があり軽いリムではありません。しかし力のある人は軽さでなく剛性を求めます。空力がよく剛性が高いリムを使いました。スポークはCXRAYより剛性の高いウィング21です。

出来上がりは走りでは負けない無印ホイールです。負けているのはブランド力だけで高級ホイールに乗っているという自慢はできません。しかし価格はブランドホイールの半額以下で高い性能を得ることが出来ます。

要点を整理しました。

*荷重試験で好成績のリムを使う。

*CXRAYは良いスポークですが万能スポークではありません。

*体重、乗り方でスポークの選択を行う。

*安価なハブでも摺動性は悪くない

最初はレーゼロの修理依頼から始まり、ホイールのご注文に至っています。

前輪729g
前輪スポークテンショングラフ
後輪917g
後輪スポークテンショングラフ
後輪リムは3mmオフセットリムです

バルブ、シーラントを使えばチューブレスホイールとしても使えます。ノーブランドというブランドで楽しく乗れるホイールです。ご感想が楽しみです。

カーボンホイールのスポーク2本取り替え

グループライドで仲間の後輪とご自分の前輪がハスってスポーク2本歪んだので取り換えてほしいと連絡ありました。

お客様は高速ライダーさんで普段は軽く35km巡行で淀川サイクリングロードを走っておられます。昨年お納めしました46mm高のカーボンホイールはとても調子が良いということで気に入っていただいています。

お預かり時点のホイールです 見た目ではほとんどわかりません
歪んだスポークです
見た目ではわかりませんがホイールの状態がよくわかります

スポークは見た目ほとんど歪んでいるかはわかりません。しかしスポークテンションを調べてみますと傷んでいるのがよくわかります。

リムは穴ナシリムです。先ずはスポークの取り外しからですがニップルはぽとりとリム内に落ちてしまいます。これを一つだけあいているバルブ穴からリムを振って取り出します。運が良ければすぐに出てくるときもありますが5分振り続けても出てこないときもあります。まさに運しだいですが中にあるニップルが1個、2個と少ない場合ほど出にくいです。結構時間が掛かります。

リムメーカーはスポークテンション値を指定しています。前輪の場合100~110kgfです。テンションメーター校正器を用意して110kgfはメーターの何目盛りなのかを見ておくと正確に直せます。

厳密にすることは要りませんが指定値範囲内に納めることがリムを長く使えることになります。きれいに回って振れがなくても各スポークのテンションが不揃いの場合はトラブルの元になります。テンションが凸凹状態では緩いスポークが折れやすいので出来るだけスポークテンションを揃えることが大切です。

ホイール作りの肝は「スポークテンションを揃えること」と言い切っても良いくらい大切です。これは見た目では全く分かりません。

出来上がりました。仕上がりがこの状態です。きれいに組み直しできました。

CX22リムでチューブラーホイール作製

アルミチューブラーホイールに関して調べておられたお客様よりご連絡いただきました。

現在完組のアルミチューブラーホイールは販売されていません。絶滅危惧種のホイールですがチューブラーホイールの良さを知ってしまうとなかなかクリンチャーに戻すのは難しいものです。

パンクなど取り扱いがクリンチャーと比べて面倒と感じる方もおられますが慣れるとパンクなど怖くありません。チューブラーホイールの方がよっぽど簡単といっておられる方も沢山おられます。現にプロライダーはチューブラーを使っておられる方が多いので性能の良さが分かります。

良いところばかり述べていますが、では何故廃れたかと言いますとやはりパンク修理が面倒と感じる方が多いのと、チューブを替えればまた使えるクリンチャーとは経済的にも違います。この点が弱点かなと考えます。

今回ご注文いただきましたお客様は現在カーボンチューブラーホイールを使っておられるのでチューブラーをよくご理解いただいています。

いろいろご相談しまして仕様を決めました。内容は次の通りです。

リム重量415gは軽量です 構造が単純なのでチューブラーリムは剛性が高い

リム TNI CX22 前後共に32H

ハブ シマノ HB-RS400 FH-RS400 共に32H

スポーク 前輪レボリューション黒 2.0/1.5/2.0mm

スポーク 後輪左 レボリューション黒 2.0/1.5/2.0mm

スポーク 後輪右 コンペティション黒 2.0/1.8/2.0mm

ニップル ダブルスクエア

スポークは中央部が1.5㎜のスポークを使った多スポークホイールです。空気抵抗が云々と問題視される方が多いのですが乗り味は最高です。地面からの衝撃をこのスポークが和らげてくれますので疲れにくいホイールに仕上がります。後輪ドライブ側にはスポークを1.8mmのスポークを使いホイールの剛性を上げています。

組み上げにはスポークテンションを出来るだけ揃えて、振れを最小になるように仕上げています。書けばたった一行の作業ですが結構難しいです。流行りのコスパを考えますと出来る人に任せるのが良いかと思います。

さて、出来上がりです。前輪770g後輪1009g合計1779gです。台湾の軽量ハブで作りますと100gほど軽くなりますが、重いハブは丈夫ということで決してマイナスではありません。外周部の軽いホイールは漕ぎだしが軽いです。

お客様は普段カーボンチューブラーホイールで走っておられます。同じチューブラーリムでもカーボンリムとアルミリムの違いをお聞かせいただければいいなと思っています。

前輪770g
前輪スポークテンショングラフ

後輪1009g
後輪スポークテンショングラフ  

波型リムホイールのご感想をいただきました

5月2日にブログ記事にしました波型リム使用のホイールインプレをいただきました。

お客様からは今回のホイールで2セット目のご注文です。前回は36mm高のリムを使ったリムブレーキ仕様です。ブレーキ面はオプションで強化されたリムです。

前輪627g
後輪729g

今回は46.5mm高の波型リムを使ったディスクタイプのホイールです。ホイールの特徴をシッカリ捉えておられます。お客様にはブログ記事を了解いただいています。

前回ご注文いただきましたリムブレーキ用ホイールです
今回のホイールを取り付けたバイクです

以下ご感想です。

以前依頼したリムブレーキホイールとの比較です。

wing21スポーク以外の構成パーツ違いますが参考までに。

今回のホイールとても良いです。

 全体のバランスがよく、特にリムの軽さが感じられて登りはよく転がります 。

リムブレーキホイールに比べ、こっちの方が剛性高い印象です。 

フロントはスポーク数、リムホイール20h→ディスクホイール24hなのでかっちりしていてコントロールしやすいです。

リアは駆動ロス少なく、剛性がとてもいい感じです。

 ダンシングでたわんでいる感じがしないのでこれもまた良いです。 

リムホイールに比べると、リムはグイグイ登る感覚に対し、今回のディスクホイールはスルスル登れる感じがします。

リム高の割に登坂で重さを感じないので扱いやすいです。

波形状については、下りで足回りのスムーズさをやや感じるといったところです。

空力がよくなった体感は薄いですが、下りでの加速が早いので効果が出ているのかなと言った感じです。

このように実際のご感想をいただきますと使用感など臨場感が伝わりとても参考になります。

手前味噌になりますがブティックブランドのホイールと比べて遜色ない、またそれ以上と思っています。リピートでご注文いただけるのが励みになっています。

Eバイク用のホイール作製

Eバイクを仕事に使っておられる方よりご注文いただきました。今回のご注文は2回目です。

ホイールの部材はお送りいただきました。組み立てだけのご依頼です。

DT U663 747g
DT 350HYBRID

リム DT  U663 前輪32H 後輪36H

ハブ 前輪 シマノ HB-R7070 32H

ハブ 後輪 DT 350HYBRIT 36H

スポーク 前輪 DT コンペティション黒

スポーク 後輪 DT AlpineIII 黒

ニップル DT SquorxPro 黒 ブラス

リムは国内では販売されていないリムです。お客様は海外より取り寄せられました。MTBの用品は販売量の差と思いますが扱い品目は少ないように思われます。スポーツ自転車のマーケットが小さいのが理由かもしれません。

最近のネット情報からと思いますがお客様の方がよくご存じで教えていただくことが多いです。今回のリムはその事例です。初めてのリムでした。調べてみますとEバイクに適したリムです。とても重いリムですが、重い=頑丈ということです。組んでみるととても組みやすいリムでした。ジョイントはピンジョイントで価格も特別高価というものではありません。

スポークも丈夫さを優先されていますので後輪にはDTのAlpineIIIを選んでおられます。jベント部分が#13で中央部が#15、ねじ部分が#14のバテッドスポークです。国内流通はほとんどありません。

前輪1152g
後輪1430g DT U663リム使用

組み立てだけを依頼いただいたわけですが、ご注文は2回目なので組み立て方には信用いただいていると思います。今回は自転車を使って仕事されている方が選んだ部品ですので説得力があります。使用感などまた教えていただけると思います。患者数で腕が分かるお医者さんの世界と一緒にするのは厚かましいのですが、ホイールもどれだけいろんなホイールを経験するかで上手下手が現れます。今回はいい経験でした。

キンリンXR31T/RTリムで多スポークホイールを作製

手組ホイールファン一押しのアルミリムXR31T/RTを使ったホイールのご注文です。

お客様はご自分でも自転車を組み立てられ、ホイールも自作出来る実力者です。DURAハブにオープンプロの手組からDuraホイールのWH7900-C24-CLと使ってこられました。

このブログを読まれて手組ホイールファンのホイールに興味を持たれたようです。上記のアルミリムで前輪28H後輪28Hの組み合わせで作りたいとご連絡いただきました。

HB-RS300 28H 146g
FH-RS300 38H 374g
24mm幅31mm高リムで497gは軽い

シマノハブでは上位グレードハブと下位グレードのソラハブを比べると見た目の仕上がりでは大きな差はありますが、メンテナンスが良ければ回転性能での差は大きくないこともご存じでした。結論としてハブは実質本位のソラハブを選ばれました。

お客様は現在10速で乗られています。ソラハブで作ると後輪スポークの左右差も少ないことも承知されています。黒帯のライダーさんには余計な説明は要りません。

前輪812g
出来るだけスポークテンションを揃えています
後輪1067g
左スポークのテンション値がとても高い

今回使用する後輪リムは3mm穴位置がずれていますのでスポークテンション比率は70:100くらいに仕上がります。これなら2:1組にする必要もありません。後輪左右スポークのテンション差異が少ないホイールが出来ます。使うスポークを細いスポークで作りますとスポークがショックアブソーバーの働きをしてくれます。ロングライドに適した、特に平地や緩やかな丘陵地帯をメインに走られる方にぴったりのホイールです。

出来上がりは前輪812g、後輪1067g、前後で1879gと決して軽いホイールではありません。しかしアルミリムの中ではリム剛性は最強クラスのリムを使っていますので重くてもびっくりするほどよく走ります。お客様のご感想が楽しみです。

波型リム使用46mm高カーボンホイールのご注文

2セット目のカーボンホイールをご注文いただきました。

リムは46.5mm高28mm幅で405gの軽量リムです。ハブはスターラチェット方式のRyetハブを使いました。このハブは前後で238gと超軽量ハブです。すでにブログでも紹介したことがありますが高評価のハブでしたのでお勧めしました。

前輪用 75g
後輪用 163g
リム高46.5mm 28mm幅 405gと軽量です

使いました波型リムは空力を上げるために作られています。見た目は非常に存在感があります。リムにはシールがない無印リムですが今までお買い上げいただきましたお客様はどこのホイールですか?とよく尋ねられるようです。結構目立つホイールだと思います。

穴ナシリムですのでリムテープがいらないチューブレス仕様です。リムにはバルブ穴が1つあるだけでニップル穴がないということは強度が高いということになります。約46mm高で400gほどのリムはとても軽量といえます。軽量だけでなく剛性があるということがカーボンリムの良さといえます。

波型がよくわかるようにしました この波が空力をよくします
前輪 627g
後輪 729g

昨今は円高でこれはどうしても仕方ないのですがリムはとても高価なリムです。しかし価格的にはブティックブランドのホイールと比べて半額以下です。コスパを考えますと性能共に価格競争力があるホイールと言えます。

手組ホイールファンでは体重と乗り方を考えてスポークの太さを決めますのでオーダーメイドのホイールといえます。オーナー様よりご感想をお聞かせいただけるのが楽しみです。