リムブレーキからディスクブレーキのシステムに変更されている方が増えているのはホイールのご注文からみてよくわかります。
自転車は1フレーム2ホイールといわれます。ディスクに変更する利点を考えますとブレーキ面の強化だけではありません。ブレーキパッドの変更が不要という利点があります。カーボンホイールとアルミホイールを一つのフレームで使えます。これは便利だと思います。
リムブレーキの場合ブレーキパッドの縛りがありますので一度カーボンホイールにしますとなかなかアルミホイールに戻れません。ブレーキシューの交換が面倒でどうしてもホイールは固定してしまいます。自転車が増えたりホイールが増えたりする原因になってしまうようです。
ディスクシステムにしますとこの点はとても楽です。フレームが一つでもホイールはどんなホイールでも使えます。自転車沼にはまり込むと一つのフレームで辛抱できる人は少ないと思いますが…
長い枕となりましたがアルミのロングライド用のディスクホイールを作製しました。
リムは24mm高24mm幅リム内径19.5mmのアルミリムです。リム穴は3.5mmオフセットしていますので左右のスポークテンションのバランスを良くします。このリムで32穴の多スポークホイールを作ることにしました。
ハブはシマノのディスクハブでティアグラグレードHB-RS470,FH-RS470を使います。ハブ重量があるのですが決して欠点ではありません。重いハブは丈夫で長持ちです。シマノでは普及タイプのハブですが必要十分の回転性能を持っています。
スポークは前輪では左右共に中央部が1.5mmのピラーTB2015,後輪右側にはDTコンペティション黒左にTB2015を使っています。ドライブ側のスポークを1.8mmにして剛性を上げています。
多スポークホイールはとても乗り心地がいいホイールです。地面からの衝撃は細いスポークがショックアブソーバーの働きをしてくれますのでロングライドに適しています。スポークが増えるので空気抵抗を心配する方がおられるかもしれませんが競輪選手のホイールは36本ありますので安心されたら良いと思います。
何事もトレードオフの関係ですので乗り心地が良いのだが見た目は古臭いという難点もあります。しかしながら総じて多スポークホイールはプラス面が多いホイールと思います。
クラシックなクロモリホイールでは多スポークホイールを使われることが多いのですが少し間口を広げて提案です。ディスクカーボンホイールのサブホイールにアルミの多スポークディスクホイールをお勧めします。