軽量のディスクホイールをつくってほしいとご連絡いただきました。お客様からは2度目のご注文です。リピートオーダーはうれしいです。自慢げになりますが前のホイールが良かったから次のホイールも「手組」に注文しようと思っていただいたと理解しています。
ホイールの提案は5案出しましたところ一番高価なプランを選んでいただきました。リムはこのブログにも何度も紹介しています一番高価な超軽量リムです。約360gの35mm高28mm幅のディスクリムですが剛性が伴ってこの重量なのでお勧めです。注意点は90kgまでの方という体重制限があります。お客様の体重では十分余裕がありますのでお勧めしています。
スポークは前後ともにピラーのウィング21です。5gスポークなのでサピムのCXRAYで作るよりは剛性が高いホイールに仕上がります。後輪が20本くらいの少スポークでしたら5gスポークでは少し剛性が不足すると思います。今回は24本で作りますので剛性は得られます。4本の違いは大きいということです。勿論FTPが300w以上の方には少し剛性が足りないかもしれません。いろいろユーザーの乗り方にあわせて作るオーダーメイドのホイールです。この点が気に入っていただいた理由と思っています。
ハブはノバテックのハブです。軽量でハブ性能は必要十分と思います。メンテナンス部品も入手しやすいのでお勧めです。
ニップルはDTのSquorxProブラスニップルです。カーボンリムにアルミニップルはガルバニック腐食の問題もありますのでブラスニップルをお勧めしています。「手組」のホイールはブラスニップルしか使わないのはこのガルバニック腐食があるからです。
ホイールのスポークテンションは校正した正確なメーターを使って計測しています。最適なスポークテンションで出来るだけ均一にすることがホイール作りには大切です。振れ取りだけの組み上げではスポークテンションは揃いません。振れ取り+スポークテンションの均一化、この2点が出来て駆動効率の良いホイールが出来上がります。
出来上がりのホイールです。ラベルも何もない超シンプルホイールですがこれも味になっていると自画自賛しています。お客様に出来上がりの写真をお送りしましたところ喜んでいただきました。
新しいディスクフレームをオーダーされた時にブティックブランドのホイールをご友人から勧められたのですが、お客様は敢えて「手組」にご注文いただきました。ありがたいことです。