シティーサイクルのホイールにということでご連絡いただきました。ハブ、26インチリムをお送りいただきましてスポークとニップルはこちらで提案するというプランです。
リムは写真をご覧ください。ブランドはわかりません。内寸19mm、リムワイド24mm、リム高26mmです。重量は480gほどありますので剛性が高いです。
ハブはシマノハブでHB-TX500,FH-TX500のナット仕様です。フレームにはねじで固定しますのでホイール取り付けでは非常に安定します。ハブエンドは135mm幅なのでハブオフセット値が小さくできます。このため左右のスポークテンション比率はとても良好です。つまり左スポークテンションが高く取れます。これは駆動ロスを少なく出来るということです。ホイールを作るうえでのプラス面となります。2:1組などの組み方を工夫することなく良好なテンション比率を得ることが出来ます。難しいことをしないでシンプルに3クロスで組むだけで効率の高いホイールが出来上がります。実用度が高い、安くてよく回る優秀ハブです。良いハブを選択されたと思います。
スポークはDTのレボリューションに決まりました。このスポークは中央部が1.5mmのスポークなので取り扱いは非常に難しいです。
完組ホイールで扁平スポークのCX-RAYが使われるのは最強のスポークのといわれる性能の良さもありますが組みやすいからです。効率よくホイール組が出来ます。レボリューション、Laserを使った完組ホイールは見かけません。取り扱いに手間がかかるのが理由です。このスポークは扱いが大変ですが手間をかければ高性能で安価にできます。多スポークの手組ホイールには最適です。
ニップルも大切な部品です。今回は前からも後ろからも締めることが出来るダブルスクエアを使います。とても使いやすいニップルでお勧めですが手に入れにくいのが難点です。
ホイールはスポークテンションを均一になるように仕上げます。これには熟練が必要と思います。
出来上がりました。シティーサイクルのホイールですがレースに十分使えると思います。乗られた感想が楽しみです。