キャノンデールhollowgram 35ホイールを調整

シクロ選手のお客様よりご連絡いただきました。今まで何度もレース用のホイールを作らせていただきましたリピートオーダーのお客様で、今回はキャノンデールhollowgram 35カーボンホイールの再調整依頼です。

前輪721g ブレーキ側16本 右非ブレーキ側8本
前輪 左クロス組右ラジアル組
後輪861g 左14本右14本 1:1組
左右クロス組

お預かりしましたホイールは前輪24H後輪28Hの組み合わせで前輪は2:1組、後輪は1:1の組み方で作られています。

ホイールはいつものようにスポークテンションを調べてからどうするかを決めていきます。

前輪、後輪は次のような状態でした。グラフにしますとよくわかります。

前輪のグラフ  左ブレーキ側約120kgf右約158kgfと右が高過ぎる
後輪グラフ テンションは均一ですがもっと揃えることが出来ます

前輪は2:1組で左ブレーキ側と右非ブレーキ側とのテンションを見ますと右側が少し高すぎるように見えました。少しテンションを下げることをお勧めしました。

調整後の前輪  全体として少しテンションを下げました

低すぎるのも問題ですが高過ぎるのも注意が必要です。少しだけテンションを下げて調整しています。

調整後の後輪  左右のスポークテンションは出来るだけ均等になるように調整しています

後輪はテンションをあげて、均一化に注意をはかり調整を行いました。

前後共にスポークは出来るだけ揃えることです。振れ取りかテンションかとなりますとテンションが優先です。

もともとよくできたホイールでした。しかし使われる前に状態を知っておかれたので安心されたと思います。今シーズンはこのホイールで大会に出られるようです。お手伝いできてありがたいと思っています。

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