カンパニョーロの安価な3Gホイール後輪を分解しました。安価なホイールとはいえカンパのホイールはしっかり考えられています。2:1組で組まれたホイールはドライブ側が18本、非ドライブ側が9本で組まれています。
実際計量してみると重いホイールですが重いホイールは丈夫で剛性が高いとも言えるわけで決してマイナス点ではありません。分解しますとこんな組み合わせでした。
リム 507g
ハブ 343g
スポーク 189g
ニップル 27g
リムテープ 21g
リムの重量が約500gあるのは悪いことではありません。走るホイールは剛性が高いリムが必要です。剛性が高いと地面に接する部分が凹みにくいので駆動ロスが少ないです。
因みにゾンダのリム重量は491gでした。カリマより少しは軽いのですがゾンダリムも結構重いです。
ハブはシマノハブとほぼ同じ重量です。ベアリングはシールドベアリングを使っています。シマノハブのようなカップアンドコーンではありません。ノバテックなどの台湾ハブと比較して約100g重いです。しかし重いということは丈夫でもあります。このことからもハブ、リムが重いことは大きなマイナス点ではありません。
スポークは2mmの丸スポークです。交換すべき部品はこれです。
このホイールを作り直すならこうします。剛性の高いリム、ハブをこのままにしておきます。前のブログ記事で紹介しましたが、Ford博士の理論を参考にして、スポークをバテッドスポークに交換することで走るときのホイールの凹みを少なくできます。2mmの丸スポーク自体は剛性があるのですがこれを弾性あるバテッドスポークに交換することで剛性を落とすことなく軽量化を図ることが出来ます。バテッドに交換することで地面に接する部分の力を分散することが出来るのでリムが真円になるようにできます。回転時のひずみを減らして駆動ロスの少ないホイールに改良できるわけです。やってみる価値はあります。剛性の高い上級者好みのホイールに仕上がります。