TheBicycleWheel を読んでいて面白い記事(71ページ)を見つけました。SoftSpokingについてです。
もう15年ほど前になるかと思います。自称メカニックさんに初めて手組ホイールを頼んだ時にあなたはビギナーだからホイールのスポークテンションは70kgfに緩くしておきました。乗り味が柔らかくなりますというようなことをいわれたことを覚えています。乗り味を柔らかくするためにスポークを緩く組むのかとその時は感心しました。
約一ヶ月新しいホイールを取り付けて乗っていたのですがスポークが折れました。パン!と大きな音がしてホイールを見ますとスポークが折れていました。怪我しなくてよかったです。
今になって思うのですがめちゃくちゃなビルダーさんです。
乗り味を柔らかくするためにスポークテンションを緩めたホイールは下作です。適切なスポークテンションに仕上げて乗り味の調整はスポークの太さ、数で決めることが必要です。決してスポークテンションを緩く仕上げることではありません。
初めてのオーダーホイールは70kgfに仕上げたといわれたのですがこのメカニックさんのテンションメーターはパークツールのTM-1でした。TM-1は正確なメーターではありません。おそらく校正もされていなかったと思います。
初めてのオーダーホイールはゆるゆるのSoftSpokingであったようです。
では適切なスポークテンションはいくらにすればよいのかとなりますがこれが難しいです。
いつも購入しているカーボンリムメーカーでは、前輪は100~110kgf、後輪ドライブは120~130kgfと推奨しています。しかし絶対これでないとというわけでもありません。前輪90kgf、後輪110kgfでも使えます。
振れ取りでお預かりしましたシマノのDuraホイールは意外と緩かったし、違うメーカーではものすごいハイテンションで組まれたカーボンホイールもありました。いろいろです。
これが正解というスポーキングはないのですが、ビギナーだから70kgfで緩く作りましたはありません。