XR31T/RT 24/28hホイールのインプレいただきました②

XR31T/RT 24/28hホイールを納品しました別のお客様よりインプレをいただきました。

899g サピムCX-RAY 2クロス組
699g サピムCX-RAY ラジアル組
XR31RT オフセットリム

ホイールをご注文いただきましたきっかけは前回のホイールインプレを読まれて共感いただきました。このブログより連絡いただきこちらから説明の連絡を行いお買い上げに至りました。

 

以下いただいたメールです。

 

『只今ホイール受け取りました。

想像以上に素晴らしく感服しております。

スポークを指で弾いた音の音色が驚くほど揃っていて、テンショングラフのイメージそのものだと思わずニヤニヤしてしまいました。(多少張力がバラついてもわからないとは思いますが)

 

詳細で実践的なご説明にも感謝致します。初めてチューブレスレディを扱うので、たいへん助かりました。

 

チューブレス取扱いのコツのご説明、重ね重ねありがとうございます。
このような実践的な情報はなかなか見つからないもので、ありがたいです。

昨晩あれからクリンチャーのタイヤを取り付けて試走しました。

タイヤは前のホイールから外した25Cで、量販店で売っている耐パンク性をうたった廉価品です。

車両はいわゆるエントリークラスのクロモリフレーム車です。

前輪にタイヤを取り付けるのがきつく、樹脂タイヤレバー必須で、しかも1本折り、おまけにチューブを噛み込みパンクさせてしまいました。シロウトまる出しです。

後輪の取り付けは楽でした。タイヤの個体差かもしれません。

 

はじめの一踏みから「おおお~」となってニヤニヤが止まりませんでした。

乗った感じとしては、以下の印象が強かったです。

 

ペダルを踏み込むときには強いコシ(剛性感)を感じるが、体に伝わる衝撃はまろやかで、硬さとしなりの調和が好印象
(路面からの入力のうち加速度の大きい衝撃とそこから生じる周波数の高い振動はうまく減衰されて、それでいて舗装の砕石の凹凸などを舐めるような入力はスムーズに流れ込んでくるため、インフォメーションが多い安心感がある)

手がしびれにくい

踏力が発散せずにスルッと路面を押す力になっていく感じ(前のホイールは、同じタイヤと空気圧でも「ネットリ」感が強かった)
速度維持が楽

ブレーキをかけた際の減速が滑らかで、変な脈動や断続感を感じなくなった(ホイールの縦横センターが出ているためと思われる)

 

変な表現ですが「あとを引く美味」という感じです。

頑丈さ優先の廉価タイヤがいきなりグルメ化して驚きました。チューブレスタイヤを組めばさらに良くなるのでしょう。
近所を1~2km乗ってみる程度のつもりが、つい県境まで走ってしまいました。

外観も精悍でたいへん気に入りました。
確かに有名ブランドのロゴは入っていませんが、むしろそこが最高です。
「謎の高性能ホイール」感が、自分の理想とぴったりで、我が意を得た思いです。

このホイール、パワーのある競技者だけでなく、ロングライド派やツーリストを助けてくれる素晴らしい選択と確信します。

特にエントリーグレードのロードバイクをしばらく乗った方が「長距離がつらい」と感じている際には、ぜひ目を向けてほしい品です。
チューブレスタイヤに組み替えて、アルミフレーム車でも試してみたいと思います。

この度は素晴らしい品をありがとうございました。
初めてスポーツ自転車に乗った30年前の驚きと感動がフラッシュバックしました。』

 

日をおいて次のメールをいただきました。

 

『当方競技者ではないので、競技に真剣に取り組まれている方にとっては価値のない話だと思いますが、ロードバイク始めたけど苦痛でロングライドどころじゃない、買ったのを後悔し始めているような方の参考になれば幸いかと考えます。

マイナス面を感じるほど使い込んでいないのですが、むりやりマイナス面を上げるとすれば、やはり有名ブランドや華やかなデザインを求めるニーズとは異なるという点でしょうか。

私にとっては実用本位の潔さと迫力を感じる魅惑のプラス面ですが、まあ好みはそれぞれですので。

あと乗車感が優しいので、衝撃がビリビリ伝わる「剛性感」が好きな方には物足りないかもしれません。

脚力が競輪選手並みになれば「もっと硬くして」と言うかもしれませんが、たぶんその日は来ないでしょう(笑)

自転車に再び乗り始めてからはネット記事や雑誌を見るようにしており、その一環でこのブログも拝見いたしました。

ホイール壊しては勢いでデタラメに組んでまた壊していた自分には実に興味深い内容で、楽しみにしております。

最近はツーリングと言わずにロングライドと言うことも、恥ずかしながら最近知りました。

一方で最近のネットでの論調に疑問を感じることもあります。(初心者はストレートスポークの完組ホイールがおすすめ、とか)

ネットでも雑誌でもロングライドという言葉を多く見かけますが、ロングライドしたいけど走るのが苦痛で距離を伸ばせない初心者に、競技志向ガチガチでしかも高価な完組ホイールを買わせようとする論調には違和感を感じておりました。

そんな折、当ブログのスポーク張力計を校正している記事に「これは買うしかない」と思ったのが購入のきっかけです。

昨晩は届いたチューブレスタイヤを取り付けてみましたが、フロアポンプではビードを上げられずに石鹸水が泡を噴くだけだったので、自動車用のエアタンク(近所のガソリンスタンドで借りる)で上げようと思っています。走るのが楽しみです。

チューブレスである程度走ったらまた感想をお伝えいたします。』

 

うまくチューブレスタイヤをインストールされたか心配でしたが連絡いただきました。

 

つい先ほど帰宅して作業しました。

フロアポンプが壊れかけていて少々てこずりましたが無事ビード上がりました。

自動車のエンジンやトランスミッションを組んだときより難しさを感じました。

ある程度距離を乗れたらまた感想など送ります。』

 

こんなに詳しく印象を書いていただきとてもうれしく思っています。

 

私は自分で作ったホイールばかり乗っていますので自分のホイールに慣れてしまっています。このため自分では批評をするのが難しくお客様の評価がいちばんありがたいです。正しく評価していただいてホイール作りに反映したいと思います。

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