通常はエンヴィのリムにはエンヴィとわかるだけなのですがこのホイールにはビルダーのシールが貼ってありました。どのビルダーさんとわかるホイールに触れる機会を得ました。
エンヴィのチューブラーリムにアメリカンクラシックのナローハブです。
フロント20hラジアル組、リア24hで右12本2クロス組左12本ラジアル組1:1組です。スポークはサピムCX-RAY、ニップルはインナーニップルです。ニップルの頭からスポークプレップのブルーの色が見えています。
先ずきれいにしました。スプロケットを外してきれいにふき取りました。ここまで準備しましてスポークのテンションを見させていただきました。下のグラフがテンショングラフです。
フロントのスポークテンション平均値が70kgf
リア 右スポークテンション平均値が87.5kgf
左スポークテンション平均値が54kgf
左スポークテンションは均一化されてなく少し疑問あります。
チューブラーホイールですのでタイヤをインストールしたためにスポークのテンションダウンを起こしているとは考えられません。この状態が初期値でしょう。
エンヴィに乗ったことがないのでこのテンションがいいのか私にはわかりませんが通常では低いと考えます。漕ぎ出しの軽さは最高とホイールオーナーは言っておられました。
人様のホイールにあれこれ言うのは行儀が悪いと思いますがこのスポークテンションの低さはどうかなと思ってしまいます。
以前このビルダーさんのお店を覗いたときツイストレジストでスポークのねじれを抑えながら手際よくニップルを回されている姿を覚えています。使っておられたテンションメーターはTM-1でした。
仮に正確でないテンションメーターを使っているとしましたら理解できます。 20%くるっているメーターで作ったとなれば話が分かります。おそらくこのビルダーさんのテンションメーターは誤差が大きいのでしょう。メーターがくるっていれば振れがとれてうまく仕上がっていても緩いスポークテンションのホイールには変わりありません。
いやいやこんなことも考えられます。
エンヴィのような剛性が非常に高く超軽量のリムならあんまりスポークテンションを上げなくてもよく回り優秀なホイールが仕上がるのかもしれません。
どちらが答えなのか教えてほしいです。