出来上がりましたホイールのスポークテンションを測りました。
前輪のテンショングラフです。
後輪のテンショングラフです。
後輪のテンションはハブのセンターオフセットの関係から左右のスポークテンションは均等ではありません。右が高く左が緩い結果となります。テンション比率は計画の時はwheelproの計算ソフトから出ています。計画値では左47:右100の割合ですが実測値は左が57kgf右125kgfで約46:100の結果です。だいたい予定の数値です。
タイヤをインストールしますとスポークテンションが10~15%下がりますので今回のホイールではインストール後でも左スポークを50kgf前後で確保できそうです。
50kgfは欲しいというのは経験から出た数字です。50kgf以下の数値では踏み込んだ時の反応が鈍い感じがします。あくまでも個人の感覚ですので正解というものはありません。
感覚から出た数字ですので高いほうがいいのいうまでもありません。
左テンションを上げるために2:1組やオフセットリムを使うのですが今回のホイールではどちらの手法も使っていません。
オーソドックスに左右2クロス1:1組ですので左テンションは右の半分以下です。左の低いのをカバーするのにどうするかといえば右を高くして左の テンションを相対的に高くするしかありません。
左右の組み方を変えて例えば左3クロス右2クロスにして組み上げると左が 1%上がります。しかしこの組み方ですと24穴のハブでは左フランジで スポークがオーバーラップします。
1:1組では47%
オーバーラップ
左3クロス右2クロス組では48%
スポークの頭とスポークが重なるのでこれが嫌な人がいるのも事実です。いや性能には影響ないという人もいます。お好みです。28hではオーバーラップしませんので私は28hではこの組み方を使います。少しでも高いほうがいいでしょう。
今回のAL22での後輪ホイールは2:1組でもオフセットリムでもありませんので右スポークのテンションを高くして左のテンションも相対的に上げるという方法で対処しています。
前後で1330gは非常に軽いです。
後輪のスポークをコンペティションで組んでいるため剛性は高く仕上がっていると思います。もし剛性が足りない感じでしたら右スポークを2mmのストレートに組み替えることで剛性アップをはかることができます。乗る人の体重を考えれば軽量ホイールとして素晴らしい結果が出ると思います。