ユーラスと後輪ホイール比較

後輪ホイールの仕様

リム キンリンXR31 RT オフセットリム  (左スポークテンションが高い)

ハブ シマノ ティアグラFH-RS400 28h (重いがよく回る)

スポーク DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 28本

ニップル アルミ

重量 リムテープ込み 1076g

 

ユーラスの後輪リムハイトは30mm、スポーク数21本、重量864g

 

前にも比較をお願いしましたシクロのAクラスの選手の方に評価をお願いしまして結果を教えていただきました。

私も年齢の割には走ることができますがやはりパワーが足りません。力のある選手に評価していただくことは正しくホイールに反映することができます。気分だけとか見た目だけの品物を作る間違いをしなくなりとても得るものが多いです。

 

今回はユーラスと比較しました。カンパのユーラスは軽量で、実力のクラス的には

ゾンダ<ユーラス<レーゼロ

の順と言われています。

数値的な表現は控えますが今回のホイールはほぼユーラスと同じくらいの登る力です。約7%の上り坂を270Wの一定の力を保ちながら登ったタイムを計るという方法です。登り方はダンシングをしないでシッティングで登る方法です。 一定に270wで登り続けることが私の力ではできないので本当にありがたいです。

計測した結果はほぼ同じタイムでした。下り、平地ではXR31のホイールがダントツにエアロ効果で力を発揮するのでXR31がユーラスに勝つのは以前から知っていましたが登りにいささか不安がありました。

 

心配はハブ重量です。ユーラスに比べるとハブの重さが100g以上重いので、重量が大きく影響するのではないかと思っていました。果たしてそれは杞憂に終わりました。

 

若干漕ぎ出しの際重さを感じるが気になるほどではないとのこと。走ればエアロ効果もあり巡行の際良好な感覚を得ることができ、登りも重量があるにもかかわらずしっかりパワーを伝えることができると評価いただきました。

 

後輪の剛性不足をスポークの総面積を増やすことで対応する、少し重くなるが重量が増えるマイナスよりも剛性のプラス面が勝っているということがよくわかりました。

ハブの重量はホイールの総重量が増えることになるので漕ぎ出しには少し影響するが、外周部は軽いので基本的な回転に関しては大きく関わってこないことが分かりました。

手組も負けていないことが言えます。

 

サイスポの4月号のタイトルは『軽さは正義』ですが単純に軽量化だけを考えるのは早計ということがよくわかりました。剛性が伴っての軽量化です。

単純に登りの比較をしただけで、この通りですと結果を出すことは慎まないといけませんがホイール作りの参考になることは間違いありません。

“ユーラスと後輪ホイール比較” への2件の返信

  1. 素晴らしい内容です!
    雑誌の様にメーカーに失言?出来ない立場の話より、試行錯誤上位アスリートの方の生の感想が素晴らしいです。
    今後も応援させていただきます。

    1. ブログを読んでいただきましてありがとうございます。うれしいコメントいただきました。これからもホイール作りで得ました情報を発信していきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です