便利なオイラー

ホイール作りにはオイルが欠かせません。

ニップルとリムが接するところにオイルをさし、ニップルの回転をよくします。

スポークテンションを上げていきますとオイルなしではうまくニップルが回転しません。こんな時にオイルを一滴さしていると回転が良くなりニップルを痛めることもありません。この理由でオイルはとても必要な道具の一つです。

百均のオイルと注射器型スポイト

オイル差しにホーザンの精密オイル差しを使っていたのですが最近はこれです。

百均の化粧品の小分け用注射器型スポイトです。オイルも百均の万能オイルです。リンシード・オイルとこの万能オイルを使い分けています。オイル差しにこの注射器型スポイトは使いやすいです。

 

この注射器型スポイトはほかの用途にも活躍しています。チューブレスタイヤのシーラント入れに最適です。このスポイトは3ccしか入りません。しかしこの少ない量しか入らないのが逆に扱いやすく液漏れを起こさずに容易に入れることができます。10回ほど繰り返せばいいだけです。

おススメします。

リムテープの軽量化

ホイールで重量の軽量化に使える順番として考えられるのはホイールの外側からまずタイヤ、チューブ、リムテープ、リム、ニップル、スポーク最後にハブの順で考えればいいと思います。

私が今使っているテープはチューブレスレディのリムに使えるリムテープをクリンチャーにも使っています。

グラム数を測ってみます。

18㎜チューブレス用 8g
シマノ18mmリムテープ 18g
18mmリムテープ 20g

18mm幅のテープですがそれぞれグラム数が違います。やはり軽いほうがいいと思いますがお好みです。一つアイデアですがチューブレス用のテープはクリンチャーにも使えます。私は2周巻いて使っています。シマノのリムテープより約10g軽くできます。ニップルをブラスからアルミに替えると約20g軽量化できます。テープとニップルで約30gの軽量化です。

ポンプの調子が悪い

10年ぐらい使っているヒラメのポンプヘッドが調子悪くなりました。

うまく空気が入りません。空気が漏れています。

 

ヘッドを分解してみると中に入っているパッキンが薄くなっています。これが原因で空気がうまく入らなかったのです。

パッキンを購入するのにわざわざ電車に乗って買いに行くのも面倒でアマゾンで調べると売っていました。162円です。送料が360円。高い送料ですが要るものですから仕方ありません。買いに行ってもこれ以上掛かります。

右が新品

右側のパッキンが新しいものです。左がすり減った古い分です。だいぶん薄くなっています。取り換えは簡単です。また調子よく使えるようになりました。このポンプヘッドは使いやすい。おすすめです。私のポンプは2代目です。ポンプヘッドも古いポンプのヒラメをはずして付け替えました。今回はパッキンの取り換えでまた使えるようになりました。これを使っている自転車屋さんが多いのがよくわかります。

なるほどと集めたヒント

  • エアロヘルメットを使えば5ワット セーブ。エアロヘルメットはちょっと高いですが効果は大きいようです。

 

  • チェーンをきれいに洗って適切にオイルすれば5ワット セーブ。きれいにするだけで5Wは大きいです。

 

  • サピムLaserとサピムCX-RAYを同じスペックのリム、ハブ、タイヤで作られたホイールで風洞実験をして違いは1ワットCX-RAYが上という結果です。価格が3倍違うのに1ワットでは少ないのと違うのと思われるが1秒を争うレースでは1ワットは大切です。私はレースに出ないので価格が1/3 のLaserを取ります…。

 

  • タイヤ比較サイトwww.bicyclerollingresistance.comを参照してコンチネンタル コンペティションで15ワット セーブ。やはりタイヤは大切です。いいタイヤに替えてすぐにそれに慣れてしまうのは仕方ないですね。また違うのが欲しくなります。

 

  • 転がり抵抗の少ないラテックスチューブを使って6ワット セーブ。これも安価で効果ありです。私はレースに出ないのでブチルですが、いいチューブは安くて効果大です。

 

  • ハンドルで安価なハンドルは丸パイプのアルミハンドルですがこれを高価なエアロハンドルに取り換えて10ワット セーブ。これはその時は高いがずっと使えそうです。ハンドルは相性があっていろいろピッタリに出会うのに何本も買う必要アリです。

 

このように安価なロードバイクに乗っている私でもこういったあまりお金のかからない方法で性能アップすれば年齢をカバーできるかもしれません。

 

練習の汗で体重減らすのが一番ワットを稼ぎますが。

 

CX-RAYの効果があまりにも少ないのにはびっくりしていますが、製品の耐久度が違うのでエアロ効果だけを議論するにはちょっと違うのではと思います。しかし心理的な効果は大です。

ロードバイクの価格差がスピードに影響?

私のロードバイクは2台あります。

1つはアルミ、TNIの3万円アルミフレームにアルテグラのチェーンセットです。このバイクにはパイオニアのパワーメーターを取り付けています。

もう一つはフレームビルダー橋口さんのクロモリフレーム エクタープロトンにアルテグラのチェーンセットを積んでいます。ホイールは私が組んだホイールです。メーターはガーミンの古いメーターをつけています。

マヴィックのカーボンやジップのカーボンなどたくさん乗ってきましたが今は全部私の組んだホイールです。どんどん考え方が変わってきました。自分で組んだホイールで十分と今は思っています。

時々一緒に走る人のフレームは45万円のカーボンで、バイク価格は90万円だそうです。しかし最初からついていたホイールは床の間に飾っているとのこと、今はシマノの名品!RS21です。よく回るのでこれで十分と言っておられます。

45万のフレームと3万のフレームオーナーが一緒に走っています。手組ホイールとRS21です。とても楽しいライドです。私のフレームにはパワーメーターがついていますが。バイク自体はは10万から12万円のバイクです。

40km以下の走りではロードバイクの値段差はどうもあるのかないのかわからないくらいなのかもしれません。価格差がスピードに正直に表れるのでしたらわかりやすいのですがどうもそうでもありません。私は低価格で楽しんでいます。

ホイールお買い上げの人とホイール談義

ヤフオクでお買い上げの方が直接引き取りに来られました。

せっかくですのでお茶でもいかがとなりましてコーヒー飲みながらホイール談義をいたしました。

 

シクロクロスをされている方です。関西シクロの一番上のクラスで頑張っておられます。

私のホイールのインプレッションを報告いただけます。楽しみです。

別の方で愛知県の方のインプレッションを紹介します。この方は通算4セットもお買い上げいただいた超ハイアマチュアの人でご自分でもホイール作りをされています。自転車のいろんなことにとても造詣の深い方です。たくさん教えていただきました。

このホイールのインプレッションです。

内容は

前輪

リム  キンリン  XR31T  20h

ハブ  ノバテック 20h

スポーク サピム CX-RAY  黒 ラジアル組

ニップル  アルミ

重量  680前後

 

後輪

リム  キンリン  XR-31RT   3mm オフセット  24h

ハブ  ノバテック  24h シマノ10/11速兼用

スポーク  サピム CX-RAY 黒 左右2クロス組

ニップル  アルミ

重量   870前後

『こんばんは、500キロ程走行しました。
今回のホイールは良い出来ばえですね。
平坦はカーボンディープリム50ミリと遜色無く60キロ以上出ますしエアロ効果も実感出来ます。
横からの風の影響も受けませんし、此からの季節は良いです。
斜度の緩やかな所はインナーで気持ち良い反応です。
斜度の勾配が7%を越えると若干リムの重量を体感しますコンチネンタル25CのGP4000S2+コンチネンタルブチルチューブです。(クリンチャーIRCアスピーテドライ24C+軽量チューブにした場合は改善しました)

総じてバランスの良いオールラウンダーと感じました。』

うれしいメールでした。こういう方からアドバイスいただくととても参考になります。当方としましては年齢的にも40kmで走ることができないので走れる方から感想、提案をいただくとありがたいです。ちょっと宣伝させて頂きました。

アレックスリム製ホイールについて

アレックスリムのALX473evoホイールです。あるブログの記事からの疑問です。

 

ブログでは前モデルからの変更点としてワイドフランジとフランジ大形化による横剛性アップを伝えています。

 

この製品のことを少し調べてみました。軽量ワイドリムを使った2:1組のホイールです。価格的にはゾンダ、レー3より安価で高性能を謳った製品と思います。またチューブレスレディーといいとこ取りの製品のようです。

 

前モデルの使用ハブはノバテックのハブを使用と書かれています。汎用ハブのためサイズデータは発表されています。

 

前モデル

フロントA291SB-SL

サイズ PCD左30/右30mm  CTF 34.35/34.35mm

リア  F482SB-SL-11 サイズ PCD41/49  CTF 38/17.5mm

です。

 

新モデル

フロント

サイズ PCD左37/右37mm  CTF  34.35/34.35mm

リア

サイズ PCD43/54  CTF 44/17.5mm

 

太字が変更された部分です。

 

ブログの説明に疑問を感じたのでテンション比率などを計算してみました。

リムサイズがわからないので仮に24㎜ワイド31mm高リムのXR31Tとします。ERD580㎜のリムです。

いろんな計算ソフトがありますが基本はみな同じ関数を使っています。私はエクセルを使ったSpocalcを用いて計算しました。

 

フロントハブを計算します。

ハブフランジが7mm増えた結果スポークのリムからハブに行くスポークの角度、bracin gangleツッパリ角度は7.0度から7.1度広がっています。0.1度角度が広がりました。

旧製品フロントがこれです。

新製品を計算しました。

この0.1度を大きく変わったと採るかは人によると思いますが私は大して変わらないほうを取ります。0.1度スポークの角度が広がったからブログで言うほど大きく安定度が増したとは言えないと思います。

 

このように後輪も計算します。左フランジが2mm、右フランジが5mm変わり、左CTFが6mm変わったとブログでは書いています。

表で示すのは割愛しますが

 

旧製品では

テンション比率88:100と左がとても高い数字を示し、左bracin gangleツッパリ角度は8度です。

新製品ではテンション比率76:100で決して左が低い数値とは言えませんが新しいホイールのほうが左テンションは緩くなっています。スポークの左bracin gangleツッパリ角度が8度から9.3度に高くなっていますので横剛性が増しているのかもしれませんが左スポークテンションは88から76と落ちています。

 

あくまでも計算値ですので乗ってもいないのであれこれというのはいけないと批判されるかもしれません。

ブレイシングアングルは上げているが左テンションは大きく下がっています。これで剛性力がアップしているのか?

 

ブログではアレックスリムのホイールを大きく変わりましたよと打ち出しています。

私は計算したらそんなに変わっていませんよと言いたいのです。

 

決して私はこのホイールは良くないと言っているのではありません。

 

2:1組で作られた左テンションの高いホイールであり、とても軽量です。おまけにワイドリムでクリンチャー、チューブレスと両方に使えるいいホイールと思います。価格もとてもこなれています。

 

しかしながらハブサイズが数ミリ変わるとこんなに性能がアップするのですよと書いている人がいるので本当にそうかなと思っています。

私はアレックスのホイールに乗ってもいないのにあれこれ書くのはどうかと思うのですが手組ホイールを作っているものとして疑問に感じたことを述べました。

パークツールテンションメーターは正確か?

注意しないといけないことがあります。パークツールのテンションメーターは正確かどうかはわからないということです。120kgf出ているので十分張っていると思っていても実際は90kgfのメーターがあるということです。

パークツールのテンションメーターはテンションを測れるがその数値は正確かどうかです。

日本のパークツール代理店はHOZANです。こちらに問い合わせたことがあります。私のテンションメーターを校正してほしいと依頼しましたら校正はやっていませんとのことでした。

おまけにこの方はパークのテンションメーターは新品ホイールを買った時のテンションを調べておくぐらいのこととして使ってくださいと言われました。正確でないと言っているようなものです。

扱っている会社の人が言うのですから間違いありません。

 

ヤフオクで出品さる方のベテランビルダーさんのホイールが緩いスポークテンションで出品されていたことがあります。

なぜこのことが分かったかというと私は校正装置をすでに手に入れましたのでこの方のテンションメーターを校正させていただいたことがあるのです。

 

私のほうにテンションメーターを送っていただき100kgf、120kgfと張ったスポークをテンションメーターで計測するという方法で測りなおしましたところ20%ほど違っていました。

ご本人はずっとご自分の使っているテンションメーターが正確と思ってホイールを作ってこられたわけですが実際には20%も緩いテンションのホイールだったということです。

今は校正されたテンションメーターで作られていますのでしっかりと張られたスポークです。いいホイールをヤフオクに出品されています。

 

スポークテンションをぐっと握ってこれでよしといってもその数値が100kgfだとはなかなかいえるものではありません。

 

ではどうすればいいのでしょうか?

 

新しいホイールを持っている場合このホイールのスポークテンションに合わせるという方法があります。持っているホイールのテンションに近づける方法です。これですと調子のよいホイールに合わせていく方法ですので正確に100kgf、120kgfと知ることなくいいホイールができると思います。

あくまでパークツールのテンション換算表は参考程度にするということです。換算表は信頼できないということであきらめが必要です。

 

スポークを100㎏、120㎏で引っ張れる環境を作る。スポークをある場所に固定して下に重りをつけて引っ張る方法です。高いところにスポークを取り付け下から重りをつけてひっぱります。このような方法です。いろいろ考えられます。

 

パークツールのテンションメーターは正確かどうかわからないと理解しておかないといけません。手組ホイールを売りにしているショップが校正されてないパークのテンションメーターだけで作っているのでしたら要注意です。聞いてみるのがいいかもしれません。

パークツールのテンションアプリ

パークツールのテンションメーターをうまく使うアプリがあるのをご存知でしょうか?

パークツールのホームパージにアクセスしますと簡単に使えます。誰でも使えるようになっています。英語で説明ですが難しくありません。

使ってみてパソコンを横においてデータを入力するのはとても面倒といえます。スポークの1本1本を計測しながらですのでこのデータ入力は厄介といえばそうなのですが数値化してテンションを上げ均一化を行うにはとても有効なツールです。下図がこのアプリです。

このブログで何度も書いていますので、またもや感がありますが数値化してグラフにする.これがとても分かりやすくいい方法と思います。

ホイールはテンションが揃っていなくても振れ取りができます。振れもなくさあ出来たと思ってもスポークのテンションが揃っていないとすぐに振れが出てきます。また緩いスポークは折れたりします。これもテンションが揃っていないのが原因です。強く張っているスポークの隣は緩いスポークです。これを平均にすることです。

私のホイールはスポークテンションの偏差5%以内を目標としています。この数値はなかなか出すのが難しいです。

パークツールニップルレンチを使う

久しぶりに赤のパークツールを使いました。

アルミニップルを回そうとした時です。少しニップルが変形して通常の3サイドのニップルレンチが入りません。

赤色は2サイドのレンチのためニップルに入れやすいのですが、回転がぶれてニップルをなめやすいのです。そこでニップルにしっかり固定して回せるように赤の上部分をカットして、スポークに沿って回せるようにしました。

いつもは3サイドのレンチですが、レンチ上部をカットすればとても使いやすくなり、

2サイドのこれも普段に使えると思うようになりました。

ニップルにレンチを入れるときに、2サイドは入れやすいのですが回転がぶれます。ニップルをなめることがあったのですが、カットしたことによりスポークにうまく沿いやすくなりぶれずに回せるようになりました。

微妙な違いなのですが、スポークレンチがスポークに沿って回るので使いやすさが増しました。ちょっとした工夫です。