ハイグレードかミドルか?

バイシクルクラブの記事でとても印象に残っている記事があります。

時速30kmに壁があるという話です。ブリジストンサイクルの中西さんのご意見です。

40代のサイクリストで体重は60kg前後の人が走るとして

 

25kmで走れる人は79%の人が走れます。

30kmになると走れる人は一気に下がって9%の人しか達成できません。

35kmになるとわずか1%未満の人しか走れないのです。

 

実際私がいつも走っている淀川から木津川沿いのサイクルロードにおいて明らかに35km以上で走っている人はめったにお目にかかりません。30km巡行の人は割りとおられます。

 

いろいろ観察していますとこの30km~33kmくらいの人は結構いい機材、カーボンホイールで走られていますが35km以上のスピードでは走れていません。この人達は機材にこだわる人たちのように思います。ホイールを変えてスピード上げようと思うのですね。でもそんなに早くならない。やはりこのホイールはあかん、てな具合です。

私は写真も好きでカメラ、レンズも沢山持っています。ついついこれで撮ったらうまく取れるのではないかと思って中古ですが買ってしまいます。写真は相変わらず上手くなれません。

写真仲間で写真の上手な人はずっと同じ機材でレンズも3本くらいです。カメラもずっと同じものを使い続けておられるので結構傷んでいますが写真はとてもうまいのです。

最近自転車も写真と同じやなと思っています。上手い人の機材は結構ぼろい。しかししっかり手入れよく使い込んでいます。

回転練習メニュー

メカニックさんから教えてもらったペダリング練習のメニューを紹介します。

1時間のメニューです。結構きつい練習ですが3カ月やれば力つきます。

 

フロントギアをインナーにします。

リアを軽く回せるギアにして先ずは15分間回して体を慣らします。

徐々に回転を上げていきます。

120回転を30分続けます。慣れていないと120回転を続けること、初めは難しいです。お尻がはねてうまく回せません。そんな時は110回でもOKです。お尻がはねずにきれいに回るように回します。最初は30分続かないのにだんだん出来るようになってきます。

私の場合はじめにお尻がポンポン跳ねましてなかなかうまく回すことができませんでした。お尻が跳ねるのをかまわず続けていました。ある日尿が赤いのでびっくりして泌尿科に見てもらい事情を話したら先生から大笑いされました。尿道を痛めたようです。ここまでやる必要はありませんが注意が必要です。

 

徐々にうまく回せるようになってきます。段々と110~120回を30分回せるようになります。

 

30分回し終わると少し落として15分、1時間のメニューです。

 

ゆっくりのスピードで120回すトレーニングは、はたから見ると奇妙に見えます。構わずにひたすら回し続けるのは結構しんどいですが効果はすぐに表れます。30分を1時間にするともっといいですね。

 

メカニックさんからは1週間に3~4回を3カ月続けると走りは変わりますと教えてもらいました。私は3カ月続けきることができませんでしたが確かに回転はよくなりました。

スピードも上がったように思います。ペダリングのロスが少なくなったのでしょう。

お勧めの練習メニューです。

FTPとかLTとかトレーニング用語がありますがなかなか理解できなく練習している人にお勧めです。ひたすらケイデンス120で回せるようにするだけです。

上手な人にはお笑いの話なのですが意外とこの話は知らない人が多いと思います。ホイールを作らせていただいた人にこの話をしますと喜んで頂きました。

クイックは重くても頑丈な方がいい

ショップの人に勧められたクイックを使っていました。平地では安定して使っていましたが少し坂になりグッと踏み込んだときにホイールがブレーキに当たり回らなくなります。ホイールがずれるのです。ホイールが正しく取り付けることができなくなり動かなくなります。

踏み込むとホイールがずれる

バイクから降りてクイックを締めなおすとまた正常にホイールは回り走れるのですが坂になるとまた同じように動かなくなりました。クイックの調子が悪いのです。

グッと締めなおしては乗るということを何度も繰り返しました。

原因はクイックかなと思い自宅に帰りシマノのがっちりしたクイックに取り替えました。

下の頑丈なシマノに取り替えました

 

やはりクイックが原因でした。シマノのがっちり頑丈クイックに取り替えて安定しました。坂を登ってもホイールが安定しています。リムがブレーキパッドに当たることなくきれいに回ります。

あまり重要と考えない部品ですがしっかりしたものが必要です。軽さを追求したクイックよりシマノのがっちりがいいです。

なんやこんな事知らんのかと笑われそうですが意外とこんなものなんです。

ファストフォワードはホイールのローレックス

ファストフォワードはホイールのローレックスです。

ヤフオクを見ていてファストフォワードのホイールが沢山出品されています。

とてもうまく説明されているのですが偽物が沢山出品されています。ビックリします。

 

現行品F4Rは20万円以上しますが3万円前後で販売されています。何故こんなに偽物が多いのか。何今頃こんな話をしてんねんわかっていることや、と叱られそうですね。

 

10年ほど前の話です、英国のプラネットXというwiggleみたいな販売店から20mmカーボンリムを買って超軽量ホイールを作ったことがあります。赤いロゴでplanet-xと書いてありファストフォワードのロゴとよく似ていました。ホイールをつけて走っていますと赤いロゴで目立ちますのでFFのホイールで走っているなとみられたものでした。

このリムはFFが仕入れていましたGigantexから仕入れたリムと言われていました。

当時は超円高の時代でしたのでこのカーボンリムは1万円ほどで手に入りましたので前後セット4万円ほどで作ることができました。

私もFFもどきのホイールを楽しんでいました。性能も結構しっかりして自慢のホイールでした。目立つのはちょっと気持ちのいいものです。

正規のFFは全く手組ホイールです。中華のカーボンリムにサピムスポーク、ハブはDT240です。ウリはビルダーの名前を書いて、シリアルナンバーで管理しているのです。

作りは特別に作られたハブを使うわけでもないし、ただいい職人さんが作った手組カーボンホイールです。しかしマーケティングはとても優秀です。性能以上のマーケティングと思います。私も10年前は欲しかったホイールです。目立ちますからね。

FFホイールは誰でも作れるホイールですね。だから中華の人に狙われて偽物が作られるのだと思います。

 

いまヤフオクを見ていましてFFのホイール(にぜもの)3万円スタートで出品されています。説明文を読んでもうまく書かれていまして中華ホイールですと書かれています。偽物とは書きませんが上手に中華ホイールですと書いています。ヤフオクルールに違反していませんよということです。

しかしホイールにはもろFFの赤いロゴシールが張られています。これはあかんやろと思うのですが偽物とわかっていて買う人があり売る人がいる状況です。入札も沢山入っています。ローレックスやルイヴィトンの偽物と同じですね。

 

買う人はとりあえずカーボンホイールに乗ってみたいと買ってみて性能はいま一つとわかりまたヤフオクで販売する言う状況ですね。だからヤフオクには中華FFがいっぱいですね。

買う人はとりあえず20万円以上のホイールで走っていると見え張れますから買うのでしょうね。走っているうちに物足りなくFFのホイールですとまた売りに出す。こんな状況でどんどんFFのホイールが売りに出るのですね。

勝手な想像ですが時速30kmで走る人にとってはこの中華FFで十分なんでしょうね。これが時速35km以上の人になるとこんなホイールは買わないのでしょうね。もっと目が肥えてホイールを見る目が肥えてこんな中華ホイールには興味がないのでしょうね。

残念なことですが偽でもイイからローレックスが欲しいと買いたい人があり売りたい人がいるからこの商売が成立します。