シマノのダイナモハブを使ってホイール作れますか?とお問い合わせがありました。お客様は通勤用に使われる予定のようです。
手組ホイールファンでもクロスバイクにダイナモハブで作ったホイールを取り付けています。

このダイナモハブのホイールはとても便利で気に入っています。電池を使ったライトでいいのでは?という方もおられますがこの気軽さ、便利さを知ってしまうとなかなか元に戻れません。
確かにハブの回転は手で回すと重くて大丈夫かな?と心配するのですがレースに出るとかでない限り摩擦の問題はないと思います。ブルべ・レースに出ておられる方から教えていたのですが、電池を気にしなくていいのがいいとのことです。ダイナモホイールは携帯充電にも使えるようです。

お客様からのご指定で使用するハブはシマノGH-S501です。ディスク仕様のQRタイプです。リム、スポークはお任せとなりました。
リムはキンリンのXR26RTを使います。24mm幅26mm高で3mmオフセットしています。3mmオフセットがない場合スポークテンション比率は100:75%です。
リムにはオフセットリムを使いますので計算値では左右のスポークテンションは100:94%です。

スポーク長はほぼ同じですが左右のスポークテンションはほんの少し違いますのでホイール作製には注意が必要です。
スポークはサピムのLaserを使います。細いスポークを使った多スポークホイールは乗り味が柔らかく疲れにくいホイールに仕上がります。

ホイールは出来るだけスポークテンションが均一になるように作ります。このフレーズは毎回の記事に出ていますので、またか!になりますがとても重要です。前輪ではテンションの均一なホイールと均一でないホイールの差異はほぼ感じることはありません。しかし長く使われると振れが出やすくなったり、スポーク折れが出たりとトラブルの原因になります。安心安全の上ではとても大切です。
電池のことを気にしなくて昼間でもライトをつけっ放しで走る。これがいいです。実際使っているので便利さがよくわかります。おススメです。