キンリンリムR22T/RTホイールのインプレいただきました

24mm幅22mm高のキンリン社リムを使ったホイールのインプレをお送りいただきました。沢山の方々より良いホイールと評価いただいています。

今、ホイールの材料は手に入りにくい状況ですが今後の参考になればいいと思います。

後輪 XR22RT24h
後輪スポークテンショングラフ
前輪 XR22T 22h
前輪スポークテンショングラフ
左センターホールリム 右オフセットリム

以下お送りいただきました感想です。

新しいホイールで1週間ほど走ってみたので感想をご連絡させて頂きます。

簡単に私の環境をご説明しますと、バイクは自作のフラットバーロード(一月ほど前にフレーム組み替えをしました)で

乗り方は街乗りと、休日は4~50Kmほどのサイクリングになります。

タイヤはパナレーサーの28Cアーバンタイヤで、ホイール交換前後で同一のものを使用しています。

軽さについて

 交換前のホイール(シマノWH-R501)と比較して540gの軽量化となりました。

 フロント:905g→678g (-227g)

 リア:  1188g→875g  (-313g)

   ※どちらもリムテープ込み、クイックは除く

 この軽量化の恩恵は走り出し、中間加速、上り坂といった場面ではっきりと体感でき、

 まるで自分の脚力が上がったかのような感覚はとても気持ちの良いものです。

 またバイク全体の重量がついに7Kg台に乗った!という自己満足も大きいです。

回転の滑らかさについて

 フレの少なさと軽く回るベアリングが相まってとても滑らかに回転するホイールです。

 速度が乗った状態で足を止めた時のバイクのふらつき、速度の落ちが明らかに減少しました。

 また下り坂では怖いくらい速度が乗るようになりました。

剛性について

 脚力があまりないので「踏んだ時のダイレクト感がどうの」みたいなインプレはできないのですが

 段差の多い街乗りでも全く不安を感じない剛性があります。

 おそらくワイドリム化による恩恵もあるのだと思いますが、躊躇なく段差に乗り上げる事ができます。

 道を選ばずどこにでも行けるというのは私にとって非常に大切なポイントです。

以上の利点により、いつものサイクリングコースにおいて、全域で1枚高いギアを選択できるようになり

平均速度が2~3km/h程向上しました。

感覚的にも数値的にも以前のホイールとは明確な差があり、その性能に大変満足しています。

ここはちょっとマイナスだなと思うポイント

 ・NOVATECフリーの音が結構うるさい(逆にシマノが静かすぎるのでしょうか?)

  足を止めると「ジャー」と盛大な音がするので、早朝の住宅街では気を使います

 ・ブラックスポーク+リムはシンプルで気に入っていますが、ちょっと寂しい気も・・・

  ”手組みホイールファン”とか”Hand-assembled Wheel Fan”みたいなワンポイントのステッカーがあっても良いかなと思います。

    ステッカーがあると、「それどこのホイール?」って聞かれたときに答えやすいですしね。

総評

 初~中級グレードの完成車付属ホイールから最初のステップアップをするにはもってこいのホイールだと思います。

 こういうシチュエーションの場合、Zonda、Racing3、KSYRIUM あたりを検討される方も多いかと思いますが

 性能、品質、コストどれをとっても劣っている部分はないと感じます。

 脱鉄下駄を検討されている方には、自信を持っておすすめできるとても良いホイールですね。

以上お送りいただきましたインプレです。

ホイールは1セットだけでは自転車ライフの楽しさは分からないと思います。今までに何度もお知らせしていますが1フレーム2ホイールの組み合わせがやはりいいのではないかと思います。今回のお送りいただきましたインプレですが2本目ホイールのご参考になれば幸いです。

尚、ご提案いただきましたホイールのシールは今検討しています。こうしたらいいよと教えていただけるのはありがたいですことです。

シマノ10速ハブを使ってチューブレスホイールの作製

以前、XR31T/RTリムを使ったホイールをお買い上げいただきましたお客様よりご依頼いただきました。

22mm高のXR22T/RTのリムでホイールを作ります。ハブはお持ち込みです。

前後で515gは重いのですが丈夫ということでもあります。
前輪ハブで146gは台湾の軽量ハブの倍近い重量です。欠点でもあり長所でもあります。
10速ハブだから遅いということではありません。とても性能がいいハブで台湾ハブと比べて重いのは丈夫ということです。

シマノハブWH-R501を使用します。10速ライダーの方には良いアイデアと思います。

キンリンのリムはチューブレスレディーリムです。バルブとシーラントを用意しリムにテープを貼ればチューブレスホイールが出来上がります。

この組み換えはシマノホイールの中古品を持っておられる方には朗報です。WH-R501ホイールは8・9・10速用です。このホイールは前輪20h、後輪24hでハブはカップアンドコーン仕様のハブです。ハブのベアリング調整はご自分で行えます。グリスを変えたり締め具合を調整したり言い換えますと育てることができるハブです。これが楽しい時間と感じる方が多いのも事実です。

ハブだけお送りいただきました。リムとスポークは私がご用意しました。

10速ハブは構造的には11速より1枚ギアが少ないですがハブオフセット値が小さいので出来上がりの左右スポークテンション比率は11速よりも上です。ギアの厚み1.85mmでホイールの性能は大きく変わります。古いホイールを再度掛かりの良いチューブレスホイールに変身する方法としても今回のご依頼はとてもいいと思います。

前輪スポークは中央部が1.5mmのサピムLaser、後輪左Laser右DTコンペティションを使います。右ドライブ側を1.8mmと太くして剛性を高めています。ニップルは軽量化より丈夫さを選択しブラスニップルにしています。20gの軽量化より丈夫さで安心を選んでいます。

Laserスポークは扱いが難しいが地面からの振動を吸収してくれます。
均一にスポークを張ることが大切です。
ドライブ側には少し太いスポークを選んで剛性を高めています。
スポークの張り具合が大切です。均一にすることが一番重要です。

素材を最大限に生かすためにはスポークテンションの均一化が重要です。クランクから伝わった力はどのスポークにも同じ力が加えられますが各スポークにバラつきがあれば前に進む力は減じます。各スポークが均一に揃っていればロスも少なくなるのは自明です。中古のホイールが危険なのはこの点です。見ためではホイールはわかりません。

さて、ホイールが完成しました。オーナー様は22mm高と31mm高のホイールを持たれることになりました。1フレーム2ホイールが自転車乗りには良いといわれています。良い組み合わせを考えられたと思います。

少し気を緩めると1フレーム5ホイールになってしまいますので注意が必要です。

インダストリー9ハブで組んだカーボンホイールのインプレです

3月にご注文いただきましたカーボンホイールです。インダストリー9のハブを使っています。ハブとフレームが同色絶妙のバランスで収まっています。

3か月たちいろいろな条件で乗られたようです。インプレと写真をお送りいただきました。改めてお客様とのコミュニケーションの大切さを実感いたします。良いホイールをお納めすれば喜んでいただけます。ビルダー冥利に尽きると思っています。

以下いただきましたお写真と感想です。

渡月橋でのロードバイクです。

遅くなりましたが3ケ月程使ってみた感想を

最初は25cのタイヤを使用してみたのですがゴツゴツ感が強かったので28cに変更しました

ひと言で言うと『楽しい』です

進む、軽快、疲れない、と次の休みが待ち遠しくなるホイールを作っていただきお願いして良かったと思っております

漕ぎ出しも軽くスムーズに加速してくれて巡行速度も3~4㎞/h上がりました(普通の方のポタリング程度ですが)

今まで立ち漕ぎしていた所も座ったまま登れるようになり山に行く頻度も増えました(鈍亀ですが…)

自分には少し硬いかな?とも思いますが総じてとても良いホイールだと思います

製作者様の丁寧な作業が感じられます

素敵なホイールをありがとうございます

ブルーハブとシートポストの差し色が効いています。美しいです。

最後の行が少し恥ずかしいのですが喜んでいただいていますのでそのままにしています。乗っておられるバイクは本当に美しいです。バイクの色とホイールのハブの色が絶妙なバランスです。実際、現物を見ました時は驚きました。惚れ惚れしました。

LLBは効く

多スポークホイールをご注文いただきましたお客様よりご連絡いただきました。

ハブベアリングを交換されたそうです。

ベアリングは安価に手に入ります。非接触型が多いです。私の手持ちベアリングです。

NTNの非接触型ベアリングLLB型に交換されて結果をご連絡いただきました。ベアリングを交換された結果を教えていただいたのは初めてです。

ホイールは記事にしています。参考になると思います。

ベアリングを変えられますとこうなります。貴重なご意見です。

前後ハブのベアリング交換しました。
NTNの非接触タイプです。
走ってみましたが、やはり回るようになっています。加速も最高速も良くなっていると感じますが、絶対に変えておきたい程回る訳ではないと思っています。

私的には面白くて、つい頑張ってしまいます。そんで足がつります。

ということで、私には更に魅力的なホイールになったと思いますが、ブルベやロングライドにお使いの方は乗りやすさと耐久性からノーマルのままが良いかもしれませんね。

以前wh-6800と比べて加速が鈍いと書きましたが、今回は近付いたと思います。あのハブは私が調整していますが、たまたま良かったんだと思います。
あくまでも私の感想です。

ハードルが高そうに見えるベアリングの交換は道具があれば意外と簡単です。道具もそんなに高価ではありません。ホームセンターで安価に揃えることができます。カップアンドコーンとはまた違った楽しみです。

後輪スポークを結んだと連絡いただきました

25mm高超軽量カーボンホイールをご注文いただきましたお客様よりご連絡いただきました。後輪スポークを結ばれました。ハンダでの結線ではなくテグスです。

写真も送っていただきました。お客様のライド環境は素晴らしいです。

スポークの結線は私も行います。私の場合飾りという感覚です。作りこまれたホイールということがよくわかります。あまり上手ではありません。

私の下手な結線

以前ホイール再点検のご依頼受けました時の結線は素晴らしい仕上がりでした。こんな仕上がりにはなかなかできません。素晴らしいです。

再点検でお預かりしましたホイールです。ビルダーが作ったホイールは勉強になります。
素晴らしい結線です

今回写真をお送りいただきましたお客様はこのように感想を述べておられます。

お客様はテグスで結ばれました

先日作成していただいたホイールですが、リヤホイールの反フリーを結線してみました。

実はこれまでにも何本か手組を持っていたことがあり、リヤの反フリーを結線していました。
今回は自力で行うため、釣糸のPEライン1号(細すぎました、2号でも良いかもしれません)を縦1周、横5周して結び、瞬間接着剤で固めてあります。
その後何度か乗っていますが特に結線が外れたりはしていません。

結線の効果は意見が別れているようですが、個人的には効果があると考えます。
と言ってもテンションメーターを当てたわけではないので感覚論ですが……。

結線前後でテンションを比較すると面白いような気がします。

ひとまず最近の近況になります。

正直なところ結線に関してはよくわかりません。いいという人がおられますし、全く意味がないという人もおられます。私は見た目派です。

ディスクアルミホイールのご注文

以前お買い上げいただきましたお客様よりご連絡いただきました。

ディスクホイールのご依頼です。ハブとリムはお持込で私はスポーク、ニップルをご用意します。お客様はシクロクロス上位クラスの選手です。シーズンが始まる前にということでご注文いただきました。

リム、ハブセットを送っていただきました。

お送りいただきましたリム、ハブは次の通りです。

ハブ prime RD020 ディスクハブ24h

リム DT swiss P1850 spline 24h

リム重量 505g
プライムハブ 前輪用139g
プライムハブ 後輪用 264g

当初、前輪には細いスポークピラーTB2015  2.2/1.5/2.0㎜、後輪を左サピムD-light 2.0/1.6/2.0mm 右ピラーTB2018 2.2/1.8/2.0mm と三種類のスポークを使って提案しました。

いろいろ乗り方、剛性をご一緒に検討しましたところ最終的にはピラーTB2018 2.2/1.8/2.0mmの中央部1.8mmのスポークで剛性重視のスポーク選択となりました。ニップルは丈夫なブラスです。

このお客様との打ち合わせはとても大切です。手組ホイールの良いところと思います。部品はリム、ハブ、スポーク、ニップルと4点ですが組み合わせはさまざまに考えられます。体重、乗り方、剛性重視、ロングライドなどいろんな状況に応じて部品を組み合わせることで適切なホイールに仕上げていくことができます。

完組では購入して試してみないとわかりませんが手組の場合ある程度予測がつきます。オーダーメイドの良いところです。乗り手のご希望を伺いながら一緒に作り上げていきますので失敗は少ないです。私のほうも今までのお客様のデータを集めていますので提案はしやすいです。

出来上がりましたホイールです。

前輪 826g
後輪 941g
前輪 ピラースポーク TB2018 左右2クロス組
後輪 ピラースポーク TB2018 左右2クロス組

なじみだし(ストレスリリーブ)は2日かけて4回以上行います。今までのデータでは4回行いますとほとんど狂いは出ません。長く乗られても振れは出にくい仕上がりです。

スポークテンションはできるだけ均一になるように作り上げています。均一にする、しないでホイールの持つ力の差が出ます。ホイールの実力いっぱいまで引き出すにはスポークテンションの均一化がとても大切と思います。

瞬発力を要求されるシクロレースには剛性の高いホイールが要求されます。印象をお聞かせいただくのが楽しみです。

バイテックス後輪ハブRAR12を分解しました

先日お客様とお話することがありバイテックスのハブについて尋ねられました。

バイテックスハブはあまり知られていないようですが台湾のハブメーカーとして世界的に有名です。ハブのフリーにはアンチバイトガードがついていることなどお話しました。クリスキングなどの高価なハブではありませんが品質はいいと思います。私はよく使います。

バイスに5mmレンチをセットします。
もう片方にも5mmレンチをセットし、反時計回りに回すとキャップが外れます。
キャップが外れたら10mmレンチで心棒を反時計回りに回す。
キャップが残ります。

ハブベアリングは6902,6802が各2個ずつ使われています。分解には5㎜の6角レンチが2本、10㎜のレンチが1本必要です。

5mmレンチをバイスに挟んでからハブをセットします。もう片方に5mmレンチを差し込んで反時計回りで回しますと簡単にキャップが外れます。10mmレンチで心棒を回せば反対側のキャップを簡単に外せます。

フリーは回しながら引き抜けばすんなり抜くことができます。構造はとてもシンプルにできています。

爪の下にばねがはめ込まれています。ベアリングは6802です。

いつ頃からフリーの爪にばねが仕込まれたのかわかりませんが各爪の下に小さなばねが取り付けてあり爪が立ちやすくなっています。ノバテックのフリーにはこのようなばねがありません。良い工夫と思います。

ノバテックのハブもたくさん使ってきました。今までに一度だけですがノバテックハブでフリーの爪が立たなく空回りをするハブがありました。お客様よりご連絡いただきましてわかりました。グリスが固着していたのが原因です。

グリスを変えて組み直しますと直りましたが、小さいばねを使っているこのバイテックスハブのフリーでは爪が立たなくなるようなことはないですね。いろいろと改良されているので驚いています。

フリーを外したドライブ側です。6902のベアリングが見えます。
キャップを外した非ドライブ側です。10mmレンチで回すようになっています。ベアリングは6802です。

今回の分解ではハブの中を見ただけですが構造は非常に単純です。シンプルなのでトラブルが少ないと考えます。ベアリング交換も簡単にできます。

ベアリングをさわるには少し勇気がいりますがそんなに難しいことではありません。NTNの非接触型に替えればもっと回転も軽くなると思います。

部品がない

経済のことはよくわかりませんが今自転車業界では世界中で部品がなくて困っています。スポーク、ハブ、リムなど自転車部品はなかなか手に入りません。通販ショップも在庫なしの表示ばかりです。注文しましても下のような返事がかえってきます。

よく話をするメカニックさんも困っていると話しておられました。実際私もいつも買っている海外セラーより連絡がはいります。部品オーダーしましても今は在庫がないという返事です。ここ10年来こんなに忙しいことはない、メールの返事は遅くなることを承知してほしいと連絡入っています。

いろんな国の有名ビルダーのブログ読んでいますが店の取扱品は遅れるか在庫なしの記述が多くみられます。やはり世界中が部品不足であることは間違いありません。

別の話ですが、時々買っている海外セラーにオーダーを出しましたら送料がとても高くなっていました。通販業界は昔から送料で儲けるといいますがまさにその通りでとても強気の商いです。こちらは必要な部材なので仕方なく買いましたがこんなことはしっかり覚えているもので通常に戻ったらこのセラーからはもう買い求めることはないと思います。

あれこれと慌てずじっくり待つしかないですね。通常に戻るまで待つ。それまでに作業場を使いやすいように片付けようと思います。

使っていないハブメンテナンスツール

シマノのディスクハブのマニュアル見ますととても分かりやすく解説しています。

シマノ マニュアルより参照

シマノハブは一般ユーザーでもメンテナンス作業ができるように図表を使って説明されています。やる気さえあればできるようになっています。ありがたいことです。

持っているのですが使ったことがない道具が数点ありますがこの6角レンチはこれから使う出番が出てきそうです。

15mm6角レンチ

シマノ純正のTL-FH15は15mmの6角レンチです。ディスクハブには必要です。15mmは使うことがなかったのですがディスクホイールが広まってきていますのでこれからは使う機会も出てくると思っています。

しかしハブフリーを交換するほど使い込むことはなかなかありません。シクロレースに使われることが多いとフリー交換もあるかと思います。いずれにしましても使って見たいです。

この6角レンチはとても高価です。1万円もするという価格ではありませんが単なるレンチとなりますと私には値段が張ります。機械工具メーカーさんのホームページを探して純正の半分の値段の品物を見つけました。機能は同じと思っています。

ディスクハブマニュアルより参照
マニュアルの通りバイスで挟んで使います

シマノハブのマニュアル通りにセットして使うつもりです。シマノのマニュアルはわかりやすいです。一通り目を通しておかれることをお勧めいたします。

多スポークホイールのご注文をいただきました

このブログより次のようなご連絡がありました。

どちらかというと登る方が楽しいというか、しんどいのですが走っている実感を感じれていいのです。 次は平地も巡航して楽しみたいと思うようになってきました。 もっと踏みたいと思わせてくれる、平地を走るのが楽しくなるホイールがほしいのです。 足が売り切れるとかの問題は関係ありません。楽しければいいのだと思います。何か良さそうなホイールを教えてください。

体重もお知らせいただいています。60㎏台前半のFTPもとても高い方です。

私のご提案はキンリンのXR31T/RTリムを使った多スポークホイールです。アルミリムで平地をメインに走り、疲れにくいホイールのおススメとなりますとキンリンリムはコスパが良くてとても優秀です。このリムで28・32hの組み合わせをご提案しました。

内容は下記の通りです。

リム XR31RT 28/32h

ハブ  Bitex A781 – BLACK – 28

ハブ Bitex RAR12 – BLACK – 32

スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm(前輪)

スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm(後輪左)

スポーク コンペティション2.0/1.8/2.0mm(後輪右)

ニップル ブラス

前輪786g

前輪786g
前輪スポークテンショングラフ スポークは均一です

後輪938g

後輪938g
後輪スポークテンショングラフ 左右均一です

前後1724g

軽いホイールではありませんが重いホイールでもありません。

キンリンのXR31T/RTで組んだ多スポークホイールは良いところが多いホイールです。しかし残念なところもあります。それは地味なところです。派手さがない見た目は普通のホイールです。ところが実力はなかなかのものを持っています。

リム重量は500g前後と少し重いのですがカンパニョーロのゾンダも同じくらいの重量です。アルミリムの場合ある程度の剛性を得るにはこの重量は必要と思います。

31mmとリム高がありますので空力の良いホイールに仕上げることができます。

お客様より少し乗られた印象をご連絡いただきました。

以下インプレです。

先日40kmほど走ってきましたので簡単な感想をお送りします。

wh-6800との比較になります。タイヤも移植しましたので同条件だと思います。

○良い点
乗り心地がソフト
空気抵抗が減った
疲労軽減


○悪い点
加速が鈍い

トータルすると完全に良い点が勝っています。
何より乗っていて楽しいですから、良いホイールだと思います。
ダンシングでもシュータッチはありませんし、普通に登れます。
フリーがとても静かです。シマノよりも静かだと思います。ハブも違いますね。
シマノは「ベアリングが回っている感」があるのですが、これはヌルヌルとした「滑ってる感」に近いような気がします。
まだまだ当たりが付いていないでしょうから回転は渋い気がしますが、これから育てて行く感覚でより楽しめそうです。
ガンガン使って剛性不足を感じる位になりたいと思います。

固いフレームには手組ホイールを組み合わせると良いような気がしますがどうでしょうか。
最近は乗り心地にも配慮したフレームが増えて来ていると思いますが、こんなに良くはならないと思います。
私のエントリーアルミフレーム(センチュリオンハイパードライブ500)が
まるでクロモリフレームのようになりましたので。

とても分かりやすく乗られた印象をおしえていただきました。

空気抵抗が少なく感じられたのはリム高が影響していると思います。ソフトな乗り心地はLaserがショックアブソーバーの働きをしていると思います。ハンドルからに振動が軽減されていますので疲れが軽減したと考えます。加速が悪いのは後輪スポークの剛性が少し足りなかったのかもしれません。改良点として左右コンペティションにしてスポーク面積を増やせば剛性が高くなると思います。あとでいろいろと加減できるのが手組ホイールの良いところです。

お客様のお話はとても勉強になります。ありがたいことです。