グランジのレンジャーリム650使用アルミホイール作製

3年前にお作りしましたホイールを分解してハブを取り出し新しいホイールを作るご注文です。

ホイールを分解してハブを取り出します リムはアラヤのリムです

新しいリムはグランジというブランドのレンジャーリム650を使います。

489g

ハブはアタリが出ていましてとてもよく回ります。シマノハブの良いところはこんな点かもしれません。手入れがしっかりしていますととても長持ちします。シールドベアリングは取り換えれば新しくなりますがカップアンドコーン式はグリスアップの手入れが必要です。慣れればどちらも簡単ですが、シマノの方が面倒という人もおられます。シマノの場合道具はコーンレンチだけですので手軽ですがシールドベアリングの場合は特殊な道具がいりますので厄介かもしれません。

FIXを使って腐食防止を行います

今回使用するスポークは中央部が1.5㎜の細いスポークを使います。後輪ギア側は1.8mmのスポークで剛性を上げています。スポークにはFIXという塗料を塗っています。腐食防止とニップルの回転予防に役立ちます。段ボールの片側をはがして波状にしてスポークを乗せると便利です。急ぐ場合はヒートガンで暖かい風を送り乾かします。通常は一日放っておくことにしています。

ニップルは後ろから締め増しが出来るDTのSquorxProニップルを使っています。後ろから専用のトルクスレンチで締めますので楽にできます。どのくらい回したかを確認しやすいのでとても使いやすいです。ダブルスクエアやこのSquorxProのように後ろから回せるニップルは少し高価になりますがお勧めいたします。

ホイールの組み方は王道の3クロス組です。

銀輪リムにシルバースポーク、ハブもシルバーで組みますと存在感がたっぷりのホイールに仕上がります。出来るだけスポークの張りを均一にして、振れを最小になるようにします。テンションメーターは必須の道具です。データを取るのは時間が掛かりますが急がば回れで意外と早くで出来上がります。メーターがない場合振れ取りはできますが各スポークテンションが揃わないので駆動効率が悪く、振れも出やすいホイールに仕上がります。

前輪826g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 1058g
後輪スポークテンショングラフ

出来上がりのホイールです。美しいホイールに仕上がりました。喜んでいただけると思います。

38mm高の中華カーボンホイールを購入しました

安価な中華カーボンホイールを勉強のために買ってみました。勉強と思えば安いものです。部品をばらして再利用もできます。

前輪 650g
前輪 ラジアル組 スポークが太いので剛性は高い
後輪 844g スポークが太いので剛性は高い 
後輪24H  右ギア側12本は2クロス組 左非ギア側12本はラジアル組 

ホイールを購入しますと先ずはスポークテンションを調べます。

結果は次のグラフ状態で分かります。

前輪は振れがない出来上がりですが、スポークテンションのバラつき度は約10%でした。使われているスポークは6.5gの扁平スポークですのでとても硬い乗り味になります。このスポークは2㎜径の丸スポークと同じものです。

後輪も大きいフレはありません。しかしスポークテンションを調べますと驚きました。テンションのバラつきはとても大きくアマチュアのビルダーが作ったホイールのようです。

やはり安価なホイールは驚くばかりのグラフとなります。メーカーは短い時間で少しでも沢山作るということで仕事をしています。部品自体は悪くないのですが仕上げに時間をかけていません。振れさえなければ良いという見た目重視の考えです。

安価な中華カーボンホイールはコストダウンを図るため安価な太いスポークを使われています。これは剛性が高いホイールに仕上がりますので特別悪いことではありません。しかし一般的な日曜ライダーさんには高負担で疲れやすいホイールとなります。

このホイールはスポークテンションの調整に問題があります。スポークが強弱強弱と張られていて、グラフを見ればよくわかりますがこの仕上がりではお勧めできません。駆動効率が悪くスピードは踏み込んでも伸びません。スポーク折れの心配もあります。後輪スポークテンションが緩くて不揃いでは偏ったスポークに負担がきますので折れやすいです。

手組ホイールファンではこのホイールを分解してスポークを細くしたいと思っています。太いスポークなので剛性がありすぎるのでもう少し柔らかくします。じゃじゃ馬ホイールを手なずけるには先ずはスポーク替えです。スポークテンションを出来るだけ均一になるようにして振れが出にくいホイールに仕上げるつもりです。

この中華カーボンホイールは振れ取りやスポーク調整を自分で出来る人なら、もしくは調整をやってくれるショップのメカニックさんを知っている人ならよいホイールと思います。

ERDは実測する

3年前にご注文いただきましたホイールを組み替えてほしいとご連絡いただきました。ホイールと新しいリムを一緒に送られてきました。

3年前に納品しましたホイールです 銀輪リムと一緒にお送りいただきました
グランジ レンジャーリム650 489g

新しいリムはグランジのレンジャーリム650という銀輪リムです。リムベッドにはERDのサイズまで印字されている剛性高いリムでした。

ERD 544.5mmと書かれています  実寸は553mmでした

リムの表示にはERDサイズが544.5と書かれています。

残念なことですがこの数値を信じてスポーク長を計算してホイールを作りますとスポークが約4mm短い数値となります。これでは組むことが出来ません。実際にERDを計測しますと553mmでした。

グランジ レンジャーリム

ある自転車部品を販売するホームページを見ましたところ同じリムが販売されています。同じようにERDの表示がありました。このホームページでは550.5と書かれています。輸入された時のロットがこの表示だったようです。リムによって輸入時点でサイズが違うようです。

ERD ニップルの頭~ニップルの頭までの距離

もともとリムの有効サイズは実測するものですのでホイールを自分で組む方には注意が必要です。実寸が記入されていても信頼は出来ません。ERDはご自分で測ってみるのがとても大切です。

Pillar1423スポークについて

中華カーボンホイールを購入してからはいろいろ内容を調べることが増えました。低価格のカーボンホイールにはピラー1423という扁平スポークがよく使われています。

EliteWheelより

廉価版のEliteWheelはPillar1423スポークを使用しているとアピールしていますが、このスポークは260mm長6.5gです。この重量は2mm径の丸スポークと同じで、とても剛性高いホイールに仕上がっています。安価で剛性が高いのはいいことですが剛性がありすぎるホイールは乗り手を選びます。

パワーライダーにはとても良いホイールですが一般には硬すぎるのでは?と思います。これは好みの問題ですので決めつけはいけません。しかしガチガチのホイールは疲れやすいのは事実です。

上記のイラストではPillar 1423と大きなロゴで宣伝していますのでCXRAYのような高級スポークと同等と考えてしまいます。実際は2mmの丸スポークを扁平にした太くて重いスポークと理解しておくのが良いと思います。。

力のあるライダーさんが求めるホイールは高剛性のホイールですが、剛性のありすぎる場合、普通の日曜ライダーさんには疲れやすいホイールと言えます。

何度も買い替えることが出来る人はいいのですが一般には1フレーム2ホイールが出来れば良しとする人が多いと思います。安価なホイールは魅力的ですがしっかりと選びたいものです。

中華カーボンホイール前輪の分解とスポーク替え

乗り味を柔らかくするために太いスポークを細いスポークに取り換えます。通常はこのような面倒なことは要りませんが硬いホイールは疲れますので柔らかくすることにしました。ほんの少しホイール重量は軽くなるだけですがスポークを替えると違いははっきりします。

TOKENホイールと同じ構造しています

今回のハブはベアリングが大きい珍しいハブです。じっくり観察しますとTOKENホイールと同じハブでした。

エンドキャップを外して軸棒を抜き取ってからスポークを取り出します

①分解するにはハブ軸を抜き取り必要があります。

ハブ軸棒 エンドキャップは外せるほうと固定されている方があります

②エンドキャップを引っ張り、ハブ軸棒を抜き取りますとスポークが外せます。片方のキャップは軸棒に固定されています。外せるほうのキャップを取り外し、反対側を引き抜けばうまくはずせます。キャップを外した軸棒を押し出してもいいです。

③軸棒を抜き取らない限りスポークは外せません。

取り出した太いスポーク 18本115g
新しく交換するスポーク 18本89g 26gの軽量化 これだけで乗り味は変わります

④使われているニップルは16mmブラスニップルです。ブラスなので再利用出来ます。

16mmブラスニップルが使われています

⑤新しくニップルを用意する場合、14mmニップルを使うのであればスポークは1mmほど長くした方が良いと思います。今回は取り出した同じ長さのスポークです。ニップルは15mmのSquorxProを使っています。

⑥ハブにスポークを通して通常の組み立てでホイールは完成します。

出来るだけスポークテンションを均一になるようにします

⑦難しい点はハブ構造の理解です。

ハブをじっくり観察しました。ストレートプルスポークを使うハブはスポークの頭部分の止め方に工夫されています。DTハブやノバテックハブは簡単にスポークを抜き取りことが出来ますが今回のハブのように軸棒を抜かないとスポークを外すことが出来ないハブがあります。この点が難しいと言えば難しいところです。現物を見てこの文章を読むとすぐに理解できると思います。

太いスポークを使っているホイールで長時間乗られても疲れないライダーさんはパワーがあります。スポーク交換などいりません。長年同じものを使っていてホイールとはこんなものと思っておられる方にはホイールの硬い、柔らかいの違いは分かりません。何事も比較して、真似をして、はは~んなるほどと分かります。試乗会などに行かれたら良いかと思います。

廉価版の中華カーボンホイールのスポークは太い

勉強のためと言いたいのですがビックリするくらい安かったのでネット販売で中華カーボンを購入しました。先ずはスポークの状態を調べています。テンショングラフにしますとよくわかります。

50mm高中華カーボン 前輪664g
購入時の前輪スポークテンショングラフ  とても良く出来ています
50mm高中華カーボン 後輪842g 右14本左7本の2:1組
購入時の後輪スポークテンショングラフ  右ギア側のバラつきが大きい

予備スポークが1本ついていましたので重さを測りますと6.5gです。これは2mm径のスポークと同じ重さです。フレはほとんどありません。見た目はとても良く出来ています。しかしグラフを見ますとテンションのバラつきがあります。

ホイールの馴染みだしは終わっていますが手組ホイールファンで行っている方法で馴染みだしをもう一度やってみました。

再度スポークテンショングラフを取ってみますと次のようになりました。

前輪 一度なじみだしを行ってグラフにしました スポークテンションのバラつきが大きくなっています
後輪 一度なじみだしを行ってグラフにしました スポークテンションのバラつきが大きくなっています

テンションのバラつきは大きく出るようになっています。テンションのバラつきが大きいとスポークが折れやすくなります。

リムの強度はわかりませんが必要十分の強度はUCIのラベルが貼ってありますので大丈夫としています。ハブも良い回転しています。

購入しての感想です。

スポークが2㎜径のスポークと同じ重量のスポークを使っているので非常に剛性が高いホイールです。

このため乗った時の最初の印象はかかりが良いと感じると思います。しかし長い時間乗っていると疲れやすいでしょう。スポークが太いので地面からの衝撃が伝わりやすいのが理由です。スポークが細いとショックアブソーバーの働きをしてくれますので衝撃を吸収してくれます。太いスポークは衝撃を少なくしてくれません。ダイレクトに伝わります。

これはシマノの安価なアルミホイールと同じです。シマノ廉価版ホイールは太いスポークを使って剛性を上げています。ユーザーの範囲が広いためどうしても剛性は高めに作られて万人向けにしています。

シマノの安価なアルミホイールは初心者向けではなくパワーライダー向けのホイールと考えています。初心者に安価なホイールは走らないと思わせる戦略かもしれません。

今回購入したホイールは太いスポークを取り換えてロングライドにも適した細いスポークに取り換えて乗る予定です。遊びでいろいろホイールを取り換えることが出来る人ならこのような中華カーボンもいいでしょう。しかし安いホイールはリスクが高いように思います。見た目をよくして安くするために太いスポークを使っているのを知っておいた方が良いでしょう。

因みに同じメーカーの中華カーボンも高級スポークを使っているホイールは注目をひくための安価なホイールの倍の価格で販売しています。これは撒き餌戦略かもしれません。

XR31T/RTリム使用16:8組ホイールの調整

2019年にお納めしましたオーダーホイールの調整をして欲しいとご連絡いただきました。

前輪18穴リム使用 アルテグラハブ サピムCXRAY
アルテグラハブ HB-6700 18h ディスコンハブです 
18hラジアル組 
24穴リム 32穴ハブ 16:8で変則組
右ギア側16本 左8本
左が右より高いスポークテンション

お客様は長年にわたって年間1万キロメートルを走っておられる超ベテランのライダーさんです。自転車の組み立てはなんでも出来る方ですがホイールに関しては任せていただいています。

ホイールは当ブログでは定番のXR31T/RTリムを使っています。

前輪 XR31T 18H

前輪ハブ シマノ HB-6700 18H

前輪スポーク サピムCXRAY

後輪 XR31RT 24H 3mmオフセットリム

後輪ハブ DURAハブ FH-7700 32H

後輪スポーク サピムRace ドライブ側16本3クロス組 非ドライブ側 8本1クロス組

上記の部品で構成しています。

後輪は32穴ハブ、24穴リムで16:8の変則組です。

左側 1穴飛ばして1クロス組

このホイールの特徴は2:1組の変則組ですが、リムにオフセットリムを使っているところが面白いところです。オフセットしていない通常リムを使うとスポークテンション比率は78:100で仕上がります。3mmオフセットリムを使いますと左側100:右側97の比率になります。

左スポークテンションが右より少し高くなることはあまりない組み合わせですがこのホイールの組み方では左がほんの少し上回ります。ほぼ左右同じといっても良いくらいです。

通常後輪ホイールはハブに段数のあるギアを取り付けますのでスポークテンション比率は右100とすれば左は50前後に仕上がります。左側が緩いため駆動ロスが起こるわけです。

このロスを少なくするため出来るだけ左テンションが高くなるように2:1組で組むと左側が70:100くらいになります。左が大幅に上がるわけですが均等にはなりません。

左スポークテンションが右スポークテンションより高い仕上がり

ここでオフセットリムを使いますと左が大幅に上がり100:97と逆転します。数値では違いがあるのですが実際の使用ではほぼ左右テンションは同じと考えて良いかと思います。

スポークテンション差がないということでこれはピストホイールと同じような仕上がりです。

6年使われたホイールのスポーク調整はほとんど触ることがなくお返しいたしました。手前味噌になりますがとても良く出来ています。

今回のホイールを作るまでオフセットリムを使う方法は思いつきませんでした。体重、スポーク数など考慮すべき事柄がありますのでこのホイールでないといけないということはありません。オフセットリムで作られた2:1組ホイールは新しいアイデアと思います。長年使われてもスポークテンションのバラつきの少ないホイールが出来上がります。

シクロレース用前輪ホイールの作製

何回もご注文いただいていますお客様よりご連絡いただきました。シクロレースに使うということで10月にご注文いただきましたホイールの予備ホイールを再度ご依頼いただきました。

今回は前輪のみのご注文です。

前輪 AL22W シマノHB-RS400 コンペティション シルバー

スポークは同じコンペティションを使うのです今回はシルバーをご指定です。前回は黒スポークで作製しました。スポークの色を替えたのはタイヤの種別を替えたとき、見分けがつきやすくするためです。組み方は前回とおなじで3クロス組です。

リム TNI AL22W 

ハブ シマノHB-RS400 

スポーク コンペティション シルバー

ニップル SquorxPro ブラス シルバー

リムは軽量ですが剛性があります。ハブは150gと重いハブですが丈夫です。スポークは5gスポークですので剛性が高いです。リム、ハブ、スポークを組み合わせてホイールを作るのですが選ぶ部品でホイールの性能が変わります。

シクロレースは泥の中を走ったりして汚れがひどく洗車が必要なレースがよくあります。ホイールのメンテナンスも頻繁に行う必要があります。

ホイールのハブメンテナンスを考えますとシマノハブはメンテナンスが楽です。シールドベアリングを使ったハブはベアリングを取り換えれば新品に戻りますが取り替えとなりますと結構ハードルが高くなります。

ベアリング取り換えにはベアリング取り外しの道具がいるのと少しの勇気が必要です。シマノハブの場合特別な道具が不要です。ハブレンチと六角レンチがあれば作業は出来ますのでお勧めです。

定番XR31T/RTホイールのご注文

ホイールのアップグレードを考えておられたお客様よりご連絡いただきました。

お客様は手組ホイールファンブログをしっかり読んでいただいたようです。定番ホイールになっていますXR31T/RTリムを使うアルミホイールの見積もり依頼をいただきました。

ホイールの詳細です。

リム XR31T/RT 20・24H

ハブ ノバテックA291SB F482SB

この2点は変わりません。スポークの違いで2種類提案いたしました。

1案 TB2015 中央部が1.5mmのスポーク 後輪ギア側のみTB2018

2案 ウィング21 後輪ギア側のみTB2018

お客様が選ばれたのはWing21を使ったホイールです。後輪のギア側は剛性を上げるため中央部が1.8mmの丸スポークで作ります。ドライブ側スポークを太くして剛性を高めています。

Wingスポークと丸スポークの違いは空力の差です。風洞実験では数ワットの違いがあるのですがこの差異とスポークの値段の兼ね合いです。少しの差ならいい方を選ぶという方とそんなに差はないのだから安価なほうを選ぶ方、考え方で決まります。お客様はいい方をお選びなりました。折角オーダーするのですからということです。

XR31T/RTリムをお勧めしている理由はリムの剛性にあります。ブログ記事にも紹介していますがある公的機関で荷重試験をお願いしたことがあります。試験していただきましたリムの中で一番好成績だったリムはこのリムでした。

自転車が前に進む際ホイールが地面に触れている部分はほんの少しですが体重で凹んでいます。この凹みの連続で前に進んでいますが、凹みが少ないホイールは駆動ロスが少ないと言えます。カンパやシマノの高級アルミホイールのリムも調べていただきましたが成績の良かったリムはこのXR31T/RTでした。この理由でお勧めするわけです。

しかしホイールは乗り手との相性がありますので重いリムのホイールより軽いリムでくるくる回すほうが乗りやすいという方もおられます。

剛性が高いという理由だけでこれが一番いいということは言えません。ただ、このリムは空力の援護がありますので走りやすく足を休めることが出来るホイールに仕上がります。ラベルがないノーブランドのホイールですがとても良く回るホイールです。

さて、ホイールを作る作業時間ですが組み上げるのはすぐにできますが組み上がってから出来上がるまでには時間をかけています。ホイールが組み終わってからの作業に時間をかけます。馴染みだしを行ってはひと休みし、時間をあけてまた馴染みだしを行います。これを繰り返すことで振れの出にくいホイールに仕上がります。

一般には完組のホイールはプレス式の馴染みだしを行っています。機械で押し込んで馴染みだしを行うのですが何回も繰り返して行ってはいません。ましてや日をあけて再度行うということはやってはいません。この辺りが違うところと思います。

前輪 706g Wing21 2クロス組
前輪 2クロス組
後輪 901g ドライブ側TB2018 左側Wing21 左右2クロス組
後輪 左右2クロス組

出来上がりました。お客様には喜んでいただけるように出来るだけスポークテンションを揃えています。また出来るだけ振れが少なくなるように調整しました。ご感想が楽しみです。

TOKENホイールのスポーク調整

このブログに興味を持っていただいた方よりご連絡いただきました。ホイール再調整のご依頼です。新しいホイール購入の検討もされているようですが先ずは調整をやってからということです。賢明な選択と思います。

お送りいただきましたホイールの写真です。スポークテンションの状態を調べてグラフにしています。ホイールの使用感想を下記のようにとても詳しくお知らせいただきました。

前輪586g
お預か時のスポークテンション 約90kgf もう少し高い方が良い
後輪813g
お預かり時の後輪スポークテンショングラフ 緩めでバラつきが大きい


〇所有ホイールについて
 フロント TOKEN ventous 36mm リムブレーキ
 リア TOKEN konaxpro 52mm リムブレーキ
 駆け出しのもっさり感がある(ダイレクト感が足りない)、30㎞以上でのころ狩りが若干重たい。落差15m程度、距離1km程度の長さの坂で下っていても50㎞以上に上がっていかない。スポークテンションが極端に異なるところがある。購入から2年1万2000km程度は走っていると思います。

乗って温いと感じるホイールは剛性が不足しています。スポークを取り換えることで大きく変化しますのでとても良い方法です。

TOKENのホームページを見ますと使用スポークはサピムのCXRAYです。前輪18本、後輪21本、共にCXRAYですので体重があり、パワーのある方には踏み込んだ時の剛性が不足と感じるのは当然かもしれません。CXRAYは優秀スポークですが万能スポークではないということです。

今回は後輪スポークをCXRAYからCX-SPRINTに変更を提案しています。グラム数で言いますと4gスポークから5gスポークに交換します。

CXRAYスポーク14本 60.5g
CXーSPRINT 14本 74.5g
調整後の後輪スポークテンショングラフ バラつきがなくなりました

実際重量を量りますと60.5gから74.5gになりました。14gの増加です。このスポークで温い場合はサピムのRace(2.0/1.8/2.0mm)に取り換えです。スポークの値段は下がりますが剛性は上がります。面白いです。

お預かり時よりスポークテンションを約110kgfに引き上げました

前輪のスポークテンションを再調整しました。スポークテンションはお預かり時点では左右約90kgfで張られていましたが約110kgfに引き上げています。高過ぎず低すぎずのテンションです。ハブはゴリ感がありましたのでベアリングの打ち直しをしました。

前輪ハブ ベアリング6802 大きいベアリングを使っているハブです

ベアリング6802のベアリングを使っているハブです。一般には小さめの699ベアリングを使ったハブが多いのですがこのハブのように大きいベアリングを使ったハブは回転に安定感があります。ハブ径が約40mmと大きく、ハブ幅が80mmありますのでスポークは広く角度をつけることが出来ます。当然横剛性が上がります。18本と少ないスポークですが必要な剛性を得ることが出来るこの前輪ハブは気に入りました。

今回のTOKENホイールは非常に高価なホイールです。個々のパーツはよく吟味された高級パーツです。しかし乗り手の力に合っていない場合はせっかくのホイールも性能を引き出すことが出来ません。今回の修正でどのように変化するのかお客様から伺うのが楽しみです。