小径車ホイール3組のご注文

以前小径車のホイールをご注文いただきましたお客様より再度ご注文の連絡をいただきました。リムとハブは持ち込みです。以下メールでお送りいただきましたご注文の内容です。

①前後406ホイール
〇フロント エンド幅74mmメーカー不明ハブ28h/2クロス組
 スポーク黒、ニップル銀
〇リア エンド幅130mmシマノRS400ハブ32h/2クロス組
 スポーク黒、ニップル銀

②前451ホイール
〇エンド幅100mm/TNIハブ20h
 XR270リム20h/2クロス組
 スポーク、ニップルとも黒

スポーク長を計算しますと約180mmのとても短いスポークです。バテッドスポークを注文すれば特注になりますので手に入りやすい2mmのスポークを使いました。このためとても剛性は非常に高いホイールに仕上がります。乗り味を柔らかく使うにはタイヤ空気圧で調整が必要です。小径車のホイール作りは難しいと以前のブログ記事にも書きましたが実際そのとおりです。

700cの大きいホイールと作業は同じです。しかし小径車の場合ニップルを少し回しても大きく変化しますので注意が必要です。
今回の451ホイール、406ホイールではテンションメーターが使えました。2クロスの組み方なのでテンションメーターをあてるスペースが出来ますので助かります。 

3クロスでしたらスペースがないのでテンションメーターは使えません。そのような場合は弦楽器の調整のようにスポークを弾いてでる音で調べる方法を使います。テンションメーター校正器に180mmのスポークを取り付け、120kgfの力で引っ張ります。この状態でスポークをギターピックではじき音聞きます。この音に近くなるようにホイールのスポークを調整しています。

スポークを弾く音を聞いて調整する方法は昔から行われています。ホイール調整の基本わざになると思います。

451リムを使ったフロントホイール  2クロス組
406ホイール 前輪 74mm幅ハブ 28H 2クロス組
406ホイール 後輪 RS400ハブ 32H 2クロス組

縦ブレをしっかり取り、各スポークテンションが出来るだけ揃うように調整しました。うまく出来上がりました。お客様には喜んでいただけると思います。

HopePro5ハブ、中華カーボンリムでホイール作製

以前ホイールのご注文いただいたお客様よりご連絡いただきました。カーボンリムとハブを送るので組み立ててほしいとのことです。


リムは40mm高32mm幅で穴位置がオフセットのカーボンリムです。穴ナシのオフセットリムというところがミソです。左右のスポークテンション比率を高く仕上げることが出来ます。しかもチューブレス仕様です。

HopePro5 シルバー スポークwing21 左右2クロス組
HopePro5 シルバー スポークwing21 左右2クロス組


ハブはHopeハブのPro5シルバー24H前後セットを使います。シルバースポークのご指定でしたのでwing21を提案しました。ホイールメーカーのセールスコメントでよく見るスポークは最強のサピムCX-RAYというスポークが出てきます。今回使うスポークはCXRAYではありません。Wing21のシルバーです。

CXRAYはとても良いスポークですが最強、最良ではありません。乗り手にあったスポークがいいスポークと思います。

wing21はCXRAYよりは少し剛性が高いので自転車に乗りなれた人にはおすすめしています。ホイールの剛性は①リム②スポークで決まります。

前輪689g
後輪840g

今回のリムメーカーは初めてですのでデータがありません。ERDの計測から始めています。HopeハブのPro5もメーカーよりサイズデータが発表されていますが実際に計測してスポーク長を出しています。

因みにパソコンのAIさんにスポーク長を聞いてみました。ハブ名とリムERDのデータで聞いてみました。結果はかなり正確なスポーク長でした。これなら使えそうです。

しかし手組ホイールファンではずっとやってきた方法でスポーク長を出しています。自転車を扱う人は保守的です。

完組では黒スポークのホイールばかりでシルバースポークのカーボンホイールは珍しいです。ハブとスポークがシルバーなのでキラキラして目を引きます。

納品終わってからご連絡いただきまました。
早速近場で乗ってみましたが、軽くて乗り心地が良いホイールです。穴ナシのリムのためにピュアチューブレスか取り付けられ、運用も手軽そうです。」というコメントです。

リム高が40mmなのでリム剛性が高く使いやすいと思います。いろいろお客様から教えていただけるので勉強になります。

スタンスリム、シマノDeoreハブで後輪ホイールのご注文

何度もご注文いただいているお客様より後輪作製のご注文をいただきました。
ハブとリムは持ち込みです。

stans Flow MK4
穴位置がずれたオフセットリム
stans Flow MK4 531g
Deore FH-M8010-B

・リム stans Flow MK4(持ち込み)
・ハブ シマノ Deore FH-M8010-B(持ち込み)
・スポーク サピムRace シルバー
・ニップル ダブルスクエアニップル

スタンスのFlow MK4リムは内幅が30mmあるワイドリムです。トレイル〜エンデューロ用として使われています。リム幅が広いので太めのタイヤが使えます。
ハブの左右フランジ間が広く、リムは穴位置が反ギア側に寄っているオフセットリムなので左右のスポークテンション比率は非常に高比率で組むことが出来ます。

.今回スポークはシルバーを使ってほしいと希望されました。最近の完組ホイールは黒スポークが多いのでシルバーは新鮮です。

後輪 1143g
出来るだけスポークテンションを揃えています 反ギア側(ブルー)が高いテンションです

スポークの組み方は左右共に3クロス組です。32穴のリムでは定番の組み方です。こった組み方をしなくてもトラブルが少ない安定したホイールが出来ます。

組む際の注意点として出来るだけスポークテンションを揃えています。何度も馴染みだしを繰り返し、出来るだけ振れを取ることが必要です。

お客様には喜んでいただけると思います。

アレックスリム、シマノ135mmハブで銀輪ホイール作製

ホイールを組み立てしてほしいと連絡いただきました。ハブとリムは持ち込みです。
お送りいただきましたリムハブは次の通りです。

アレックスリム DM18  596g
前輪ハブ  144g
後輪ハブ 366g

リム アレックスリムDM18シルバー32H
ハブ シマノ前ハブHB-M590 32H 後ハブFH-M590 32H

スポークは サピムのRace(2.0/1.8/2.0mm)
ニップルは 12mmの標準ニップルを使っています。

リムベッドが浅いのでダブルスクエアニップルを使うとニップルの頭は飛び出ます。これではリムテープが巻けません。リムの外側から調整ができませんので標準ニップルを使います。

アレックスリム(DM18)はリム幅 17.8mm(内幅)はクロスバイクに適しています。28C〜38C のタイヤに相性が良いようです。価格もこなれています。

組み方はオーソドックスな3クロス組です。後輪ハブは135mm幅で、左右フランジ幅のセンターオフセット値は130mmのハブと比べて小さくなります。135と130ではオフセット値の差が僅かな値ですが左右のスポークテンション比には大きく影響します。オフセット値とか難しい説明ですが、簡単に言いますと130mmハブよりも135mmハブの方が安定していまず。

しかしロードバイクでは細いタイヤ(23〜28C)を使うため、フレームのリア三角を狭くできるので軽量化を図れます。空力もよくなりますのでロードバイクでは130mmが主流です。

銀輪ホイールが出来ました
前輪 978g
後輪 1183g

135mmハブでつくると横剛性が高いホイールが出来ます。フレームを選びますが130mmハブとは違った楽しみ方が出来ます。ホイールは面白いです。

46mm高の定番カーボンリム使用後輪ホイールのご注文

昨年の9月12日の記事「HopeRS4ハブで前輪用46mm高カーボンホイールの作製」のお客様より後輪ホイールのご注文をいただきました。

46mm高28mm幅リムを使いました  リムメーカーのマークを入れています

提案ホイールの仕様は次の通りです。

リム 46mm高リム 24H
ハブ スターラチェット方式ハブ 24H
スポーク ピラー wing21
ニップル DT SquorxPro ブラス

スターラチェット方式のハブ  2クロス組

組み方はオーソドックスな左右2クロス組です。使いましたハブはスターラチェット方式のハブです。DTの特許が切れたので中国、台湾のハブメーカーはスターラチェット方式のハブを販売することが出来るようになりました。今回のハブはDTの1/3の価格です。性能は必要十分な回転で整備がし易いハブです。

ハブの点検を怠ることはいけませんがホイールの性能は一番にリムです。リムの剛性が大切です。体重が掛かって凹まないリム、真円を保ち続けることが出来るリム、次に大切なのは組付けです。各スポークのテンションが揃っていなくても振れ取りはできますが、ホイールの肝はスポークテンションが揃っていることです。クランクからチェーンを使って伝わる力がホイールを回すのですが各スポークの張りが揃っていないと駆動ロスが発生します。乗り味を決めるのもスポークです。これらを注意して作り上げました。ご感想が楽しみです。

内装ハブ使用30cm径後輪ホイールのご注文

小径車の後輪ホイールの作製依頼がありました。

シマノ内装ギアハブ 30cm径のリム

ハブ、リムの持ち込みです。スポーク、ニップルはこちらで用意します。

お送りいただきましたハブは7速の内装ハブです。リムは約30cmのアルミリムでシングルウォールリムでした。ニップルはむき出しになり、リムテープの処理を上手にしないといけません。テープのことをお尋ねしますとお客様の方で行うとのお返事でした。

スポーク長は約130mmです。非常に短くなりますのでカット処理が出来る2mm径の丸スポークで組みました。
ニップルは通常の12mmのブラスニップルでは各スポークの間隔が狭いのでΩ型のニップルレンチが使えません。リム外側から(後ろから)回せるニップルが必要です。今回はサピムのヘキサゴナルニップルを使いました。

サピムのヘキサゴナルニップルを使いました
30cm径のホイールです  携帯と比べたら大きさが分かります

12mmのスタンダードニップルでも出来ないことはありませんがハイテンションに仕上げるにはレンチが回しにくいのが難点です。

3速自転車が7速自転車になります。ちょっとした工夫で小径ホイール自転車に乗る快適さは大きく変わります。内装ギアを使ったホイールを用意できれば自転車改造のハードルはそんなに高くなく上手いアイデアだと思います。

TUNEハブ使用チューブラーホイールをクリンチャーに組み替え

シクロレースに出ておられるライダーさん寄り連絡いただきました。チューブラーホイールでレースに出ておられたのですがやはりタイヤの扱いが面倒でクリンチャーホイールに変更したいとことでした。

チューブラー 前輪ディスクホイール 663g TUNEハブ 扁平スポーク使用
チューブラー 後輪ディスクホイール 753g TUNEハブ 扁平スポーク使用
TUNE 前輪用 121g
TUNE 後輪用 24H

リムは定番になっているTNIのAL31Wディスクリムを使いTUNEハブを再利用いたします。

リムのシールは剝がします。スポークは前輪は前からの扁平スポークを使います。メーカーは不詳です。後輪スポークはDTのコンペティション黒を左右に使って剛性を上げています。

リムは3mmのオフセットリムですので使うには方向性がありますので注意が必要です。どういう訳か知りませんがAL31Wはオフセットリムの方が重量は少しですが重い用に感じます。重いリムはいいように言われませんが重い=剛性が高いということも言えます。剛性が高いリムは真円を保ちやすいので決して悪いことではありません。

組み替え後の前輪 754g
組み替え後の後輪 892g

このAL31Wリムでホイールを作りますとカーボンホイールのような出来上がりになります。シールをはがして欲しいとご依頼うけるのが多いのはよく分かります。

前輪754g、後輪892g、前後1646g軽量に仕上がりました。リム剛性が高いので走るホイールに仕上がります。AL31Wリムを使った記事が2回連続しています。

KINLINホームページより

もう少しリム幅が広い方がいい方はリムをキンリンのRD3FTという30mm幅リムも良いかと思います。

ベテランライダーさんからのご注文

ロードバイクに40年乗っておられるベテランライダーさんよりご連絡いただきました。ご自分でアルミリムを使ったホイールのプランを立てられていました。
このような計画です。

リム   TNI AL22W ディスクブレーキ オフセット有り 穴数24
ハブ   TNI REVO ROAD ディスクハブ 24H
スポーク DT若しくはSAPIMのブラック
ニップル カラー
タイヤ  クリンチャー28C使用予定

よく考えられています。しかし乗られる場面で平地の方が多いのであればリム高が31mmのAL31Wの方がいいのではとお返事しました。登りが多いのであればAL22Wの方がいい場合もあります。

力のあるライダーさんは軽さより剛性を求めます。手組ホイールファンからは31mm高の方をお勧めしました。
果してお客様はこちらの提案に乗っていただき、31mm高でご注文いただきました。リムのシールは剝がしています。このためカーボンホイールのような仕上がりです。

TNIのREVOハブは前後共に24Hです。ホイールの剛性はスポークの総面積に比例します。太いスポークを使えば剛性が上がります。今回は穴数が24ですので使うスポークはすこし剛性の高い中央部が1.8mmのバテッドスポークを提案しています。ホイールの剛性を上げる下げるはスポークの太さで調整します。

リムはAL22WからAL31Wに変更して作製  オフセットリムが左右のスポークテンション比率を改善します
リムは3mmオフセット 穴位置が3mm非ドライブ側にずれています スポークテンションを高くできます

ホイールは出来るだけスポークテンションが均一になるように、出来るだけ振れがないように作り上げます。ホイール作りはスポークテンションが揃っていなくても振れ取りが出来ますので注意が必要です。振れ取りが終わってもそれでホイールが完成したとはいえません。馴染みだしを繰り返すことで振れが出にくいホイールに仕上がります。スポークテンションを揃えることが必要です。ただし完璧に仕上げることは出来ませんのでスポークテンションのバラつき度は5%以下にすればいいと思います。

リムはオフセットリムを使っていますのでリムの向きに注意が必要です。後輪では反ギア側、前輪では反ブレーキ側に穴位置が寄るようにします。スポークテンションは穴位置がセンターのリムより高いスポークテンションに仕上げることが出来ます。当然駆動効率が上がります。
出来上がりました。ご感想が楽しみです。

ゾンダハブ使用36mm高カーボンホイールの作製

前回記事のゾンダハブを使いましてカーボンホイールを作製しました。
リムは当ブログで定番の36mm高のリムを使っています。リム穴はG3ように注文しました。
穴ナシシムで作っていますので作りとしましてはゾンダホイールと同じです。

G3リム ゾンダハブ使用
G3カーボンホイール スポークテンショングラフ 2:1組ですが左右のスポークテンションは約70:100
ゾンダハブは存在感あります

組みたてで一番注意するところはスポークの長さです。中でも難しいところはハブの計測だと思います。正確にハブを測ってしまえば計算ソフトに入力すればいいだけです。ゾンダG3ハブの場合反ギア側はハブのキャップを外せば簡単に測れます。難しいと思いますのはドライブ側です。どの位置を測ればうまく出来るのか、この判断が難しいと思います。

一度ドライブ側のスポーク長をゾンダリムERDで出してみます。出たスポーク長が実際のゾンダのスポーク長とあっているならERDを新しいカーボンリムのERDに替えるだけでスポーク長が出ます。G3ホイールのスポーク長は難しいです。

2月2日 追記

36mm高のG3リムは為替の変動がありますが平均して3万円です。工賃は4時間分いただいています。今回のお客様は上手にジャンク品のホイールを見つけてお送りいただきました。ベアリングの取り換えなどハブ整備は手組ホイールファンで行っています。36mm高のリムならギア側はスポークカットで対応できます。反ギア側はカットできるスポークの余りがないので新しいスポークが必要です。新しいスポーク7本用意しないといけませんがギア側14本はカットできますので費用は押さえることが出来ます。出来上がり写真を見ますととてもカッコイイホイールです。おススメします。

31mm高銀輪リムでホイール作製

5年前にご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。銀輪ホイールのご依頼いただきました。銀輪ホイールが前回の記事に続いています。

リム XR31T  32H  Miche hub
リム XR31RT 32H  Miche hub

リムはキンリン社のシルバーリムを使います。ハブはミケ社のハブです。このハブはベアリングが大きいので丈夫です。重量は台湾ハブよりも重いハブですがシマノハブよりも軽いハブです。手組ホイールでの部品の優先順位はリムが一番でハブは最後と考えています。しかしハブの選択でホイールは大きく変わります。結局はどれも大切ということです。

選びましたスポークは前輪には中央部が1.5mmのスポーク、後輪には左が1.5mmですが右は剛性を上げるため中央部が1.8mmのスポークで組みました。
ニップルは後ろから調整できるブラスニップルを使っています。

スポークテンションが出来るだけ均一になるように、振れが最小になるように組み立てます。見た目は同じようでもそれぞれ個性が出ます。ホイールは難しいです。