ミニベロホイール 前輪用のご注文

何度もミニベロホイールをご注文いただいた方よりご依頼いただきました。

リム、ハブを上手く手に入れたということで予備のホイールとしてご注文いただきました。

部品は次の通りです。

ハブ ディスクブレーキ用前輪ハブ  

リム アレックスリムR390  

スポーク サピム Leader ストレートプルスポーク

ニップル DNSニップ

シルバーロックというブランドです
アレックスリム R390  319g

ハブとリムは持ち込みです。スポーク、ニップルはこちらで用意します。ストレートプルスポークは海外のサピム取扱店より購入しました。アメリカ、ヨーロッパでは自分で作る人が多いのでしょう。いろんな種類のスポークがて手に入ります。

残念ながら国内ではなかなかスポークの手配が難しいのが現状です。今回のハブはストレートプルスポークを使います。

短いスポークでのバテッドスポークは別注になりますので2㎜径のストレートスポークを使います。カット対応で長さ調整が出来ます。スポークを別注しなくてもいいです。

ミニベロホイールではニップルは12mmの一般的なニップルでは高性能に仕上げるのは難しいと思います。。

各スポークの間隔が狭いので一般的なΩ形ニップルレンチは回しにくいし、回せないときもあります。後ろから調整出来れば微妙な調整も可能です。当然ニップル単価は上がりますが性能と引き換えには出来ません。

小さいホイールは簡単だろうと思うのは間違いです。ニップルを少し回しても反応しますので難しいです。馴染みだしもサイズが小さいのでやりにくい。高性能に仕上げるにはいろいろ工夫しないとできません。

小さいホイールですが結構難しいです

ミニベロホイール、出来上がりました。

2:1組ホイールの作製注意点

ご存知の方には当たり前の話ですが知らない方もおられると思いますので2:1組を説明します。

2:1組は一般には左スポーク7本右スポーク14本、左スポーク8本右スポーク16本の2種類があります。G3組のホイールは左スポーク1本右スポーク2本の3本グループが7グルーブもしくは8グループのホイールです。

2:1組では3本で1グループの構成です

1グループのスポークはギア側から2本反ギア側から1本で1グループとなります。各スポークは右左右、右左右、右左右、右左右、という流れでホイールは構成されています。

①アルミリムの場合リム穴はリムの中央に穴が開けられて角度はついていませんので右左右、右左右、右左右の流れでも穴の位置は変わりません。

②カーボンリムの場合はアルミリムと同じように穴は中央にあけてあるのですがスポークの角度に合わせて穴をあけています。

1:1組の場合はスポークが右左右左と順番に並んでいますのですリム穴も右左右左と角度がついて開いています。

2:1組では右左右、右左右、右左右と穴に角度がついています。カーボンリムで市販の24穴リムを使って2:1組ホイールを作る場合2:1組は出来ません。

穴の角度が違うのでリム穴に無理な力が加わりリム穴が破損するかもしれないのが理由です。

ENVEホイールの場合リム穴に工夫がされていますので右からでも左からでも対応できるように穴の工夫がされています。お客様より教えていただいたTipsですが最近知りました。

以上、組んだことがある人ならわかる話ですが、何のことやらという感じだと思います。カーボンリムでは組み方で穴の角度が違うので注意が必要ということです。

36mm高定番リムで2:1組ホイール作製

ブログをいつも読ませて頂いてます.

カーボンホイールを組んで頂きたくて、メールしました。

こんなメールをいただきました。

ご希望伺いますと定番の36mm高28mm幅リムを使った2:1組のホイールです。体重から前輪20H後輪24Hを提案しました。

前輪は左右20本のラジアル組です。サピムのCXRAYを使いました。後輪の2:1組はスポークがギア側16本反対側8本の構成です。スポークはCXRAYより剛性の高いピラーのWing21です。後輪のハブはギア側16穴反対側8穴のハブが必要です。これは左右各16穴の32穴ハブでも対応できますが、やはり16・8穴のハブが見た目はきれいです。

探せば手に入らないことはありません。

2:1組ハブ  探せばあります

通常の左右1:1のスポーク数で組む場合後輪ハブは右ギアがあるのでハブの中心部は真ん中ではありません。すると中心部がずれますので左右のスポークテンション比率は左が右側の約半分となります。前輪のように左右が同じ引っ張りではないので駆動効率は少し下がります。

これはハブの構造上仕方ありません。どのようなハブでもこのようになります。このため出来るだけ左右の比率を1:1に近づけるように考えられたホイール組が2:1組です。

2:1組の場合スポークテンション比率が完璧に前輪のように1:1にはなりませんが80~90:100のような比率になりますので駆動効率は通常の50:100と比べて上がります。

しかし8本:16本で組みますので耐久面では12本:12本の方が無理が少ないと感じます。何事もトレードオフの関係で一長一短です。

ホイールの短所を少なくする方法はスポークテンションを出来るだけ均一にして真円に近づけるのが一番良いと思います。加えてスポークテンションのバラつきを少なくするわけです。

高価なホイールを調べてみますとスポークテンションのバラつきはとても少ないです。時間をかけて調整されているのが想像できます。高価なホイールには残念ながら宣伝費等が大きく含まれているのですが調整はしっかりと行われています。価格に見合った調整です。

高いには理由があります。

では手組ホイールはどうしたらいいのでしょう?

答えは安心度の高いリムを使って、組みつけに時間をかけて理想形に近づけます。こうすれば高価なホイールに負けません。ホイールは剛性の高いリムと組付けで決まると考えています。

前輪 ラジアル組  632g
スポークテンションを出来るだけ均一になるように  出来るだけ振れが少なくなるように調整します
後輪 2:1組  821g
左右テンション比率88:100で仕上がっています
ニップル穴がないリムを使っています  リムテープがないメリットは大きいです

出来上がりました。前後輪1453gです。ご感想が楽しみです。

MTB用前輪ホイールの作製

23年にレーシングゼロのスポーク調整のご注文をいただきましたお客様より連絡がありました。新しいご注文です。

ディスクブレードが取り付けてあります 6穴式です

今回はマウンテンバイクの前輪ホイールのリム交換です。ディスクローターがついた前輪ホイールと新しいリムが送られてきました。

ライドオアシス RAD-01

トルクスねじを回してローターを取り外しホイールを分解しました。新しい銀輪リムはライドオアシスのRAD-01です。

お客様には①~④のプランの価格を出してお見積りしました。

①リムとニップルが新しくなります 他は何もさわらない

②ハブをTNIのMTBハブに取り換え2mmの丸スポークをそのまま使う

③ハブとスポークを新しく取り換え全く新しいホイールにして乗り味を柔らかくする

④ハブはそのままでスポークをバテッドスポークに、ニップルを新しくする

お預かりホイールに使われていましたハブです  ベアリングにゴリ感が大きく出ています
新しいハブ TNI REVOハブ 

預かり時点のハブはガリ感が大きく出ていましたので交換をお勧めしました。ハブを分解して傷んだ部分を取り換えることは部品の手配が出来ません。4つの選択肢から選ばれたプランはで結果的には全く新規のホイールを作ることになりました。

出来上がりました。

ホイールをお送りいただいたときからハブの調子がよくないのはご存知でしたので迷っておられたと思います。新しいホイールはご希望通りになりました。喜んでいただければ幸いです。

ディスクローターの取り外し 

MTBの前輪ホイールの組み替え依頼がありました。お送りいただきましたホイールはディスクローターがついています。

組み替えするにはローターを外してホイール分解しないといけません。

6穴式のローターでしたので用意する道具は通常の6角レンチと思っていましたがうまく回せません。ネジをじっくり観察しますとトルクスねじでした。

トルクスのビットは持っていましたので簡単に外せましたが慣れていないと見分けがつきにくいです。

いずれにしましてもローターを外せないとホイール調整ができません。トルクスT20のビットで解決できました。

ホイールを分解して再度組み立てする、いろいろ道具が要るので大変です。

Boraハブ使用、波型G3カーボンホイールの作製

Boraからハブを取り出して新しい波型カーボンホイールを作製するというご注文です。

お送りいただきました分解前のBora

今回でお客様からの注文は2回目です。お客様はボラを2セット持っておられたようでした。今回は新しいリムを波型で注文しています。ボラと穴位置を同じにしたカーボンリムを注文しますと入荷に約2か月掛かります。時間が掛かるのですがこれは仕方ありません。

分解して取り出した後輪ハブ 245g
分解して取り出した前輪ハブ 138g

前回の記事にも説明していますがボラのハブはとてもよくできています。ハブ分解は11mmの6角レンチとハブスパナで分解します。ハブは一度分解しないとスポークを取り外すことが出来ません。ハブの構造は単純なので簡単に分解できるようになっていますが初めての方にとっては勇気のいる作業と思います。

お客様から伺った話では完成度の高いボラを分解してまでまた新しいホイールを作る理由はタイヤから始まったようです。勿論今までと同じように2:1組で組んだホイールが主目的ですがタイヤのことをよく考えておられます。お預かりのBoraは旧タイプでリム幅が狭く最近のワイドタイヤには適合しません。

タイヤが合わないことが理由で新しく組みかえをご依頼いただいたわけです。加えて料金も気に入っていただいたようです。

私見ですがホイールの重要度、回転に影響する度合いは外側から中心部と考えています。先ずはタイヤ、次にリム、スポーク、最後にハブです。

順番から考えますとハブ重要度は最後ですが、Boraのハブはシンプルでとてもよくできています。ホイール全体の総合点を大きく上げていると思います。リムは要らないのでジャンクのホイール見つけたら買ってみたいと思っています。

今回の作業で難しいポイントは

①ホイールの分解

②スポーク長の決定

①ニップルレンチは汎用ニップルレンチが使えません。たまたまニップルに合うサピムのレンチを持っていましたので良かったです。

このレンチは国内では売っていないようです。

サイズが合わないときは既成のレンチをディスクグラインダーで削るのも良いかと思います。

②スポーク長に関してはハブの正確な計測が大切と感じました。スポーク長は計算ソフトを使っています。

G3ホイールと言っても特殊なホイールではありません。組み立て作業は通常ホイールと変わりません。出来上がりの波型G3ホイールはなかなかカッコイイホイールです。これなら欲しいです。

ブルべ等ロングライド向けホイールのご注文

表題の通りブルべ用のホイールが欲しいとご連絡いただきました。2年後のPBP(パリ・ブレスト・パリ)出場を目標にトレーニングされています。

700cでタイヤは35cのタイヤを予定されていますので出来るだけ幅の広いリムをご希望でした。当初TNIのAL31Wを提案しましたがリム幅がもう少し広い方が良いということでフカヤのライドオアシス RGD-01(32H)で組むことになりました。

ライドオアシス RDG-01 32H  570g
前輪ハブ HB-RS470 163g  32H
ティアグラハブ FH-RS470 32H 362g

ハブはシマノハブでティアグラシリーズです。仕上げが上位グレードと違うだけで性能は変わらないということでこのハブをお勧めしました。スポークはDTのコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm),ニップルはSquorxProブラスです。

リム重量は約570gと結構重いリムですが重い=剛性があるということでトレードオフの関係です。力のあるライダーさんは重量よりも剛性を求めるといいます。そんな意味では使用タイヤに適した高剛性のリムを選べれたのは正解と考えます。

スポークを2mm径のストレートスポークにすればもっと剛性が上がりますがバテッドスポークは地面からの力をスポークのばね性が分散してくれますので剛性は1.8mm32本で十分です。

前輪 979g  3クロス組
後輪 1174g 3クロス組

32Hの標準的な組み方、3クロス組で仕上げました。各スポークテンションを均等にし、馴染みだしを何度も繰り返していますので振れは出にくいホイールの仕上がります。

過激なブルべに使っていただけるようです。ご感想楽しみです。

ミニベロホイールの調整依頼

漕ぎ出しに異音がするということでホイールの調整依頼を受けました。お預かり時点ではシルバーの12mmブラスニップルが使われていました。この標準ニップルでは通常のニップルレンチしか使えません。スポークの間隔が狭くてレンチが使えないホイールです。スポークのテンションがゆるゆるで振れ取りだけ行ったホイールで駆動効率の悪いホイールと言えます。

スポークの間隔が狭くてレンチが使えません

ホイールを新しく組み替えました。ニップルも新しく黒のSquorxProブラスで仕上がることにしています。このニップルなら後ろから回せますので微妙な調整ができます。スポークの間隔が狭い小径車にはぴったりのニップルです。高価なだけはあります。

小径車のホイールは作るのが簡単そうに見えますがそんなことはありません。どちらかといえば難しいホイールです。ニップルを少し回しても大きく反応しますのが理由です。おまけにスポークが短いのでテンションメーターが使えません。各スポークテンションが適正な値で揃っていることが必要ですがこれが容易ではありません。

テンションメーター校正器でスポークを100~120kgfで引っ張り、弾いて音で調整すればよい
ギターピックでスポークを弾きます  音を揃えて調整します  シンプルですが難しい

方法としまして音で調整しています。使っているスポークと同じスポークを100~120kgfで引っ張ってギターのように弾いて音を出し、この音を頼りに調整していきます。これならテンションメーターがなくても調整は可能です。方法はシンプルですがとても正確です。ただし適正な一定の音になるようにするのは結構大変です。難点はキリがないことです。ピアノ調律のような厳密なものではありませんのである程度揃っていればいいということで納得します。これは個人の性格によって変わるかもしれません。

お住まいが近くの方なのでホイールを引き取りに来られました。音で調整することを説明しました。試しにスポークを弾いてみましたら納得されました。

簡単そうに見える小径車のホイールは意外と難しいです。音で合わせることが出来るなら道具なしで調整ができますので試されるのも良いかと思います。キリがないことは覚悟してください。

12月20日追記

ホイールをフレームに取り付け25kmほど走られたようです。音鳴りが消え、快適だっとお知らせいただきました。

カンパ用のチューブラーホイールの作製

カンパ用のチューブラーホイールの見積もり依頼がありました。カンパ用のハブとアルミチューブラーリムは部品入手にかなりハードルが高いと思います。

手組ホイール用としてのカンパハブはなかなか手に入りませんがミケ社のハブなら32Hで手配出来ます。リムはキンリン社のTB25が剛性高く優秀ホイールに仕上がります。スポークは前輪に中央部が1.5mmのスポーク、後輪にギア側は中央部が1.8mmのスポーク、反対側に1.5mmのスポークを使う提案をいたしました。

後輪 929g カンパフリー
前輪 749g

お話いただいてから部品の手配と組み立てで約3週間かかりましたが完成しました。最近のホイールはスポークが黒色のスポークが多いのでシルバーハブにシルバースポークは目を引きます。

各スポークのテンションを出来るだけ均一になるようにして振れを最小に作り上げます。

現在アルミのチューブラーホイールは完組では販売されていません。今回のホイールは部品は既成ですがホイールとしてはすべて誂えです。いいホイールができたと思っています。

リムとハブ持ち込みでミニベロ後輪ホイールの作製

何度もご注文いただいているお客様よりリムとハブの持ち込みでホイール作製のご依頼いただきました。

アレックスリム R390 756g
DT350ハブ 32H  3クロス組

お送りいただきましたハブはDT350、リムはアレックスリムR390です。

32穴で3クロスで組みます。必要なスポークは短いので用意できるスポークは限られます。CXRAYなどのスポークでは別注扱いになります。当然入手に時間はかかります。

今回は2㎜径のストレートスポークで対応しています。小径車のホイールは通常ホイールと製作工程は変わりません。

しかし

①各スポークの間隔は狭いのでニップルレンチが使えない場合があります。

そのうえ

②完成後の馴染みだしがやりにくいという難点があります。

③テンションメーターが使えない。

しかし①②③どちらも工夫をすれば出来ることです。

スポーク長が短いからと言って馴染みだしの工程を省くことは出来ません。

結論としまして小径車はとても難しいと思います。小さいので簡単そうに見えますがそんなことはありません。ニップルを回した反応は通常の700cのような反応ではありません。微妙なニップルの回転でスポーク大きくテンションは変化します。

テンションメーターの値をグラフ化しました  均一にスポークが張られています

上記の注意点をクリアして完成しました。手前味噌ですがよくできていると思います。

今回も喜んでいただけると思います。