ホイールの良さを決める要素としてはいろいろありますが一番にタイヤ、2番にリム、3番にスポークが重要と考えています。ハブは意外と後ろのほうです。
タイヤですがプロライダーはチューブラーを選ぶ人が多いようです。チューブラータイヤは対パンク性、ローリング、グリップなど乗り心地を決める性能が優秀なのが理由です。
今回選んだタイヤはヴェロフレックスのプロツアー28mmです。
リムはTNIのアルミリム、CX22を使いました。ワイドリムで手に入るアルミチューブラーリムはこのリムしかないと思います。チューブラーには根強いファンがいますので長く販売していただきたいものです。
ハブは安心のシマノハブです。ティアグラハブを使っています。カップアンドコーンで十分な回転性能です。外観はシンプルで高級感はありませんがよく回ります。ハブの回転性能にクラス分けすることは出来ません。このハブはとてもコスパが良いと思います。
スポークは中央部が1.5㎜の丸スポーク、DTのレボリューション黒で組みました。このスポークを叩いて扁平にしたスポークが高級スポークエアロライトです。価格は3倍違います。
丸スポークと扁平スポークではほんのわずかな空力差はあることはありますが、これには目をつぶり価格優先で採用しています。
チューブラータイヤの扱いは難しいと思う人が多いようです。これは自転車屋さんが面倒くさがるのが原因という話を聞いたことがあります。クリンチャーなら簡単に処理できるのでお客さんに勧めるめるのはクリンチャーばかりということです。そうかもしれません。本当はいいと思っていても本音とビジネスは違うということで残念です。
チューブラータイヤはタイヤの構造上リム打ちパンクがありません。釘のようなものが刺さってパンクするだけです。今の道路事情を考えますと道がきれいですのであまりパンクするということはありません。仮にパンクしても空気はクリンチャーのように一気に空気が抜けるということはありません。ゆっくり空気が抜けるので安全度は高いです。パンクしたときはタイヤをはがして新しいタイヤを貼りつけます。作業はそんなに長い時間かかるものではありません。
出来上がりのホイールはリム剛性が高く外周部が軽いので登りにも強いです。細いスポークを使っていますのでショックアブソーバーの働きをしてくれます。地面からの振動を和らげてくれるのでロングライドでも疲れにくいホイールに仕上がります。
ホイールの価格ですが、タイヤとホイールがほぼ同額です。ホイール本体は意外と安価に仕上がります。良いタイヤで作るチューブラーホイールは良いことずくめです。タイヤ2本でライディングが変わるというのは言い過ぎかもしれませんが初めての方なら驚かれるのは間違いありません。