同じリムでも組み方でインプレは違います

TNIのAL22のリムを使って作ったホイールのインプレをお二人からいただきました。ご紹介したいと思います。

 

先ず一つ目です。

前輪

リム  AL22  20h  

ハブ  ノバテック A291SB 20h

スポーク サピムCX-RAY2.0/0.9/2.2mm ラジアル組

ニップル  ブラス 

重量  541g 

 

後輪

リム  AL22  24h    

ハブ  ノバテックF482SB 24h 

スポーク  左 サピムD-light  2.0/1.6/2.0mm 2クロス組

右 DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 2クロス組

ニップル  ブラス

重量   779g  

 前後1320g  

 

商品を受け取りました。この値段で品質の高さと技術力に驚嘆しました。
自分は70歳の現役トライアスリートです。仕事は自営で技術屋をしている関係で、肌で技術力の高さを感じ取れます。
知人からジュニアトライアスロン用のバイク製作を頼まれ、安く軽いホイールを探していました。改めてインプレ等を送らせて頂きます。

 

9月にお買い上げいただきまして12月に下記の印象を送っていただきました。

 

前回のホイールのインプレですが、軽い事の意味がよくわかりました。
今このホイールを使用しているのは体重40k台の女性です。スイスイと気持ちよく坂を登っています。軽いのが最善ではない、高速での巡航には向いてないですね。

 

そうですね、ヒルクライムには適していますが平地での高速巡行には空力の援護が少なくずっと回し続けないといけないのでしょう。

しかしくるくる回す乗り方の人には乗りやすいと連絡いただきました。このことからも乗り方によって評価が変わるものです。

 

この方には最近2セット目のホイールをお買い上げいただいています。DTのRR411リムを使ったディスクホイールです。次のインプレも楽しみです。

 

次に別の方よりインプレいただきましたのはこのホイールです。

前輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノHB-RS400 32h

スポーク ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量  714g

後輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノFH-RS400 32h 10速用スペーサー付き

スポーク 左ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量   956g

前後1670g

 

シマノハブに軽量リムで組みました。実測リム高22mmリム幅18.5mm重量380gのAL22 32hホイールでは確かに空力の援護射撃は少ないと思います。しかし地面からの衝撃を吸収する力は大いに発揮できるのでロングライドには最適です。送っていただきましたインプレは次の通りです。

 

何度か100km越えをライドして下からの突き上げが以前のホイールに比べて軽減されロングライドが楽になりました。

 

同じリムを使っても作り方で違った乗り味のホイールが出来上がります。ヒルクライム用、ロングライド用にと変化します。

 

リム幅の違うリムAL22W、リム高の違うXR31T・RTで作りましたホイールをオールラウンドホイールとしてお勧めしていますが100%オールラウンドホイールではありません。いや、ホイールは難しいです。

 

沢山ホイールを揃えるに越したことはありませんが今のところお勧めの解は1フレーム2ホイールで分けて乗る場面に応じて楽しむのがいいのかも知れません。

ホイール組み換えのご質問いただきました

この5月にホイールをお買い上げいただいた方よりご質問のメールをいただきました。

ご質問内容は

作って頂いたホイールですが、とても気に入って走りまわっていましたが、下り坂のブレーキングで怖い思いをしたことがあって、ロードバイクをディスク式のものに買い替えました。作って頂いたリムブレーキ式のホイールが不要になったので、それをディスク式に改造することは可能でしょうか?  

軽量で良く回っていたので、出来れば再活用して、オンロードとグラベル用に分けて使用したいと思っています。

私の返事は

ディスクホイールに組み替えることは全部の部品を使ってとなると難しいです。前輪ハブ、リムが20hですのでディスクの20hハブが手に入らないです。後輪の24hリムは使えます。ハブは使えないです。サブバイクとしてクロスバイクをお持ちならクロスバイク用として8速ギアを取り付ければクロスバイクは見違えるほどよく走ります。

 

というお返事をいたしますとよくご理解いただきました。息子さんのクロスバイクに使われることになりました。

 

クロスバイクはホイールで変身すると思います。少しグレードの高いホイールを取り付ければ30km巡行も楽になります。私のようにどこへ行くにもクロスバイクになってしまわれるのではないでしょうか。

XR31T 18h サピムCX-RAY使用
XR31RT 24h サピムCX-RAY使用
チューブレスタイヤ使用

私のクロスバイクにはXR31T・RTのホイールにチューブレスタイヤを取り付けています。

空力も実感できてとてもよく走るクロスバイクに変身しています。前3段に後ろ8段で走っていますので激坂の山でも平坦でもどこでも行けます。

 

ひがみかもしれませんがロードバイクの人たちにちらっと見られることが多いです。この夏はアロハシャツで30km巡行していましたので変な奴に見られたことが多かったです。100万円の自転車乗っている人は下に見るのでしょうか?ついついひがんでしまいます。年齢以上のスピードなので胸を張っているのですが・・・

 

閑話休題、余っているちょっといいホイールをクロスバイクに取り付ければ見違えるほどよく走れます。特別新しいことではありませんが意外と見落としている点ではないでしょうか?お勧めいたします。

36㎜高カーボンホイールのインプレいただきました

最近お納めしました36㎜高28mm幅のカーボンホイールのインプレをお送りいただきました。ご紹介したいと思います。ホイールの内容は

サピムCX-RAY使用 607g
サピムCX-RAY使用 803g

穴なしリムです

リム AR36 20/24h

ハブ ノバテックA291SB/F482SB 20/24h

スポーク サピムCX-RAY 黒

ニップル ブラスニップル 黒

重量は前輪607g 後輪803g 前後1410gの軽量ホイールです。

 

以下お送りいただきましたインプレです。ご参考になればよいかと思います。

 

新ホイールのシェイクダウンしてきました。

 

タイヤはGOOD YEAR EAGLE F1クリンチャー(205g)+シュワルベ軽量チューブ(65g)という組み合わせで40㎞ほど、いつも走るコースに出発。

 

新品ホイールの最初の「カンカン」というスポークのなじむ音!に感動しながら堤防の坂道を300m程ダンシング。軽くてどんどん進みました。

プラシーボ効果は人一倍あると自覚していますので、感覚ではなく帰宅後にデータで確認しました。

するとNP200Wで(ここ1か月はこれくらい)変わらずですがアベレージ速度が2.5㎞/h速くなっていました。

走行中の感覚では35㎞/h~の維持が全然違いました。(いつも35㎞/hの場所 280W~320Wを維持で39㎞/hを維持!)

今日は、漕ぎだしの軽さよりも巡航速度の上昇の方が印象に残りました。

いつも走る二ノ瀬峠は冬季通行止めのため春までタイムアタックはお預けですが今から楽しみです。

前のキンリンホイールセットとの違いは、リム重量-130g(前後)タイヤがシュワルベPRO1Evoチューブレス275g+シーラント30gなので-70g(前後)ですので、ホイール周辺部分の重さ-200gと空力向上の効果は大きいと思います。

 

最後に、今までカーボンホイールを敬遠した最大の理由であるブレーキ性能ですが、

今日は、晴天のこともあり全然気になりませんでした。(カーボンホイール独特の音は知人とのライドで慣れました)

また、たくさん走って報告します。

 

この日のライドでは「1300Wでスプリントしましたが全然問題なしです」とご連絡いただきました。

 

注)

  • キンリンのホイールはXR31T・RT 20/24h CX-RAYスポークです。3年前にお買い上げいただきました。今回で3セットめです。
  • シェイクダウンは慣らし運転のことです。
  • ちなみにオーナー様のバイクはスペシャライズドAllezスプリントです。体重は172cm75㎏と教えていただきました。

 

体力的に劣る私には感じ取ることのできない印象を詳しく教えていただきました。同じホイールを作られる方には大いに参考になると思います。感謝です。

36mm高カーボンホイールを作製

以前お納めしましたアルミワイドリムXR31T・RTのホイールを3年乗られたお客様よりホイールのグレードアップとしてカーボンホイールをご注文いただきました。よく走るホイールとしてキンリンのXR31T・RTを気にいっていただいていました。しかしそろそろ買い替えのころとなりカーボンホイールをご希望されました。

 

リムは36mm高28mm幅のAR36を選ばれました。空力も得られて登りにも強い軽量オールラウンドホイールとしてご依頼受けました。

カーボンホイールをご注文いただきました方々は皆さんチューブレスホイールを選ばれます。クリンチャー兼用ですのでシーラントを使うのが面倒となればチューブを使うこともできます。

 

リム重量は440g前後です。この36mmのリム高で28mm幅は剛性と重量のバランスが良いリムと考えます。最近のご注文では一番よく選択されています。

穴なしリムで作りますので作るのはすこし面倒ですがテープがいらないメリットは大きいです。タイヤ交換ごとにテープを巻き直すのは面倒で費用も嵩みます。テープ代は意外と高いものです。代替品をライダーの皆さんが探すのもよくわかります。

 

今回の仕様は以下の通りです。

リム AR36 20/24h

ハブ ノバテックA291SB/F482SB 20/24h

スポーク サピムCX-RAY 黒

ニップル ブラスニップル 黒

 

スポークテンションはリムメーカーの推奨テンションで仕上げています。

フロント 100~110kgf

リア   120~130kgf

この範囲で仕上げてくださいとメーカーは指定していますのでやはり正確なテンションメーターは必要です。

 

縦横の振れが取れてスポークを握ってしっかり張れているという作り方ではせっかくのリムが生かされません。見た目ではわからないのがホイールです。最近記事にしました中華カーボンホイールの顛末記が参考になると思います。ホイールを生かすのはスポークテンションと考えています。適正に張られていて揃っていることが大切です。

前輪607g

後輪803g

前輪607g 後輪803g 前後1410gの軽量ホイールが完成です。インプレをいただけるのが楽しみです。

メールアドレスが違います

下記のお問い合わせいただきましたがメールアドレスが違っていました。

初めまして。
現在、ディスクブレーキのロードバイクに乗り換えたためカーボンホイールを探しています。
そこでご相談なのですが、以下の仕様で組んで頂くことは可能でしょうか?
また、お値段はどの程度になりますでしょうか?
お暇な時で構いませんので、ご返答よろしくお願いします。

①ディスクブレーキのカーボンホイール
②リム高 40ミリ程度
③リムテープ不要のリム
④リム幅 19C
⑤チューブレスレディー対応
その他についてはおすすめのものでお願いします。

私の返事はお届できずに帰ってきました。正確なアドレスをご記入ください。

よろしくお願いいたします。