TM-1の校正

当ブログをお読みいただきました方からご連絡いただきました。

TM-1の校正依頼です。

新品のTM-1を受け取りました

初めてホイール作りに挑戦される方です。当ブログではTM-1は正確でないと何度も発信していますのでホイール作りには先ずは正確なテンションメーターが必要と判断されたようです。

秤は校正機関にて証明していただいた秤を使っています。正確さという点から考えますと多少は誤差があるかもしれませんがいい加減な秤を使って調べているのではありません。ただメーターを当てる位置や角度で多少は違うかもしれません。しかしホイール作りの指針になるのは間違いありません。

今回のように真っ新なTM-1を送っていただいたことに多少なりともブログで発信してきました事柄が納得していただいているのかなと思っています。

今までにテンションメーターの校正器について何度も記事にしましたがこれを参考にしたという方のメールや写真をいただいたことがあります。また記事にしたいと思っています。

使えるテープを探す

7,8年ほど前ですがリムテープを沢山使うので何かいい方法がないものかと考えていました。

海外の自転車フォーラムでも私と同じことを考えている人が沢山いましてフォーラムに投稿していました。

ある賢い人が自転車部品メーカーは化学製品を作れないということを投稿していました。そうです、どこかのテープ会社に注文しているわけです。この記事を投稿した人はこの会社のこのテープがいいですと教えてくれていました。

同じ思いの世界中の人が(英語圏ですので世界中の人が読んでいます)これがいいとかこのテープははがれやすいとか意見を出してきました。

フォーラムの読者の中には自転車屋さんもいますので早速使ってみるという投稿をしていました。小さな穴が開いてじわりじわりと広まってきているようです。

年間では沢山のテープを使いますのでこの話はとてもありがたい話です。とてもいいヒントを得たと思っています。

いろんなテープを試しています

自転車部品の販売店さんの邪魔をするつもりはありません。長尺のテープを買っても余るだけの人もおられるので費用対効果を考えますと自転車部品のテープで十分な方が多いと思います。55mのテープを買っても使い切るには何年もかかる人が多いと思いますのでその都度入用買いされたほうが鮮度の高いテープを使えると思います。

下はシマノのテクニカルマニュアルから引用させて頂きました。

シマノ テクニカルマニュアルより

マニュアルを読んでいますとリムテープにポリイミドテープを使うと書かれています。やはり大会社は違います。隠しません。

市販のポリイミドテープ

これを読んですぐにポリイミドテープを購入しました。

折れずに残っているタイヤレバー

タイヤレバーは自転車乗りには必需品です。いろんなメーカーのタイヤレバーをいろいろ使ってきました。同じメーカーの品物を何度も買い足してきました。折れずに生き残っているレバーを紹介したいと思います。

最後の1本 長らく使いましたがビードがきついタイヤの時は折れました
only for IRCと書いていますが折れないのでいろんなタイヤに使っています

IRCのタイヤレバーはなかなか折れないです。チューブレスタイヤを試すようになって購入しましたので結構長く使っています。丈夫ななのでとても気に入っています。

写真上のタイヤレバーも使いやすいです

握力が年とともに弱くなってきていますので手だけではタイヤをインストールすることはとてもとても無理です。最近はレバーだけでは心もとないので別の道具も使うようになりました。しかしやはり携帯にはこのレバー2本がかさばりません。

アフェリエイト広告はやっていません。個人的にいいと思ったものをブログ記事にしています。

ピラースポークが主役を取るようになりました

いつも部品を買っているセラーさんから「ピラーのスポークはいいスポークですよ。」と紹介していただいて買うようになったのですが最近はこの台湾メーカーのスポークがメインになりつつあります。

1袋500本入りです

ホームページを見てみますとこのピラー社はスポークメーカーとしては後発メーカーのようですが30年以上の歴史はあります。

手組ホイールファンでは多スポークホイールを提唱することが多いです。使用スポークの本数を増やしたリムに中央部が細いスポークを使って地面からの衝撃を和らげた乗り味が柔らかいホイールです。

中央部が1.5mmの細いスポークにはサピムのLaser、DTのレボリューションの名前が上がりますがピラーのTB2015をよく使うスポークになりました。

TB****のTBはトリプルバテッドです。スポークを3分割できる作りをしています。根元が2.2mm、中央部が1.5mm、ねじ部分が2.0mmです。

サピムでないと嫌、DTが一番という方もおられますのでご指定があればそのようにしていますが私からの提案では見積もりにはTB2015もしくは同等品という形で提案しています。

一番良いと思うところは根元の2.2mmです。やはりベント部分が太いというところがいいと思います。スポークは丈夫なものですが強化されているところに安心感が増します。難点は国内で気軽に買えるスポークではないところです。

36穴ハブに24穴カーボンリムでホイール作製 続き

ママチャリ用カーボンホイールの続きです。

実は昨日用ブログの読者さんよりメールをいただきました。この方は私のブログをいつも楽しんでいただいているとおっしゃっています。

ママチャリの後輪を組み替えたことがあるとご連絡いただきました。ママチャリホイールの注意点を教えていただきました。

センターはブレーキローターの厚みを入れて出します

注意点はブレーキローターの厚みがあるので後輪センターは締め付けナット間でセンターを出さないといけませんということです。ご自身の経験をお知らせいただきました。ありがたいことです。

私もハブを観察していまして気が付きつきました。スポーク長の計算ではナットを外しての計算をしています。

ローターの取り付け金具の厚みを計算に入れないで左右の長さを測ったわけです。これに気が付かなくてそのまま組み立てたのですが昨日のご連絡で間違っていたことが分かりました。

恥ずかしいことですがローターの厚みを計算に入れていませんでした。ブレーキの現物があればすぐに気が付くことですが手元にないのでそのままでスポークを計算しました。

さて、もう一度スポークを外して再度計測しなおしました。センターオフセット値が変わるのですがスポーク長は同じ寸法でした。つまりハブからリムに向かうスポークのブレイシングアングルが変わるだけでした。左スポークテンション値を上げてリムセンターを2mmほど左に寄せて組むだけで済みました。スポーク長は同じです。左右のナット間の寸法は130mmでした。ハブを変えブレーキのシステムを変えてもフレームはさわらなくても良いように設計されているのかなと思いました。

ブログ読者さんのおかげでストップかけることが出来ました。誰でも最初はビギナーですが恥ずかしいことでした。。失敗を記事にするのはビルダーとして恥ずかしいのですが間違いを早く気づけて良かったと思っています。読者さんに助けていただきました。本当に感謝しています。

36穴ハブに24穴カーボンリムでホイール作製

面白いアイデアのホイールをご注文いただきました。

当初、36穴ハブで24穴リムのホイールを作製できますかというご質問から始まりました。

リム、ハブは持ち込みです。できますよという返事をしました。

いろいろと伺いますとハブはママチャリに使われるシマノのローラーブレーキ用ハブです。どんなリムなのか興味があったので尋ねますと中華カーボンのチューブラーリムを使うということでした。

ママチャリにカーボンホイールという組み合わせです。いや、驚きました。いろんなアイデアがあるものです。

25mm幅30mm高カーボンチューブラーリム 345gは軽い
ハブにブレーキ部分がくっついている構造なので重い

送られてきましたハブとカーボンリムを計測しました。ハブ530g、リム345gです。ハブは重いのですが中心部の重さなので回転には影響ありません。ただ構造がカップアンドコーンなので玉あたり調整が必要です。新品の状態ではとても硬いです。ねじを緩めついでにグリスを入れると良いかと思います。この調整はお客様の好みがありますので行いません。

リムは25mm幅30mm高のチューブラーリムです。とても軽量です。漕ぎ出しはとても軽いと想像します。カーボンリムの良いところは剛性が高いところです。アルミリムよりはるかに硬いところが良い点です。お客様より伺っていましたカタログ発表のリム径は580mmということでしたが実測しますと588mmありました。やはり実測が大切です。カタログ値を信用してスポーク長を出せば余計な出費となります。

ホイールのクロス数は2.75クロスです。ハブの5穴間隔で組んでいきます。ネットで発表されている写真を見れば慣れている方ならそんなに難しくはありません。ドライブ側を先に組み上げて次に反対側という感じで片面ごとに組み上げていけば楽です。3行で説明しましたがわかる人ならこれで分かると思います。

話変わって、なぜカーボンリムが優れているのかを説明します。

走る場合ホイールが地面に接するところは常に凹んでいます。これは自転車が走っている限り連続します。この連続した凹みが駆動ロスになるわけです。出来るだけ真円の状態で走れば駆動ロスは少ないです。ふにゃふにゃのママチャリ-アルミリムから今回の剛性高いカーボンホイールに変わればママチャリの大変身は間違いありません。

所で、お代金ですがお客様には3時間分の作業代金+スポーク、ニップル代を請求しています。変則組だから特別料金を請求するようなことはしていません。組み立てが難しくてできない場合はお断りしています。お断りの場合は特殊なスポークとかニップルを使う場合です。部品を手に入れるルートがない場合もありますのでそんな場合は残念ですが諦めていただきます。

半分はハブの重さです 外周部はとても軽量
2.75クロスで組んでいます
チューブラーリムは外周を軽くできます ビードによるテンションダウンも起こりません

出来上がりました。最近クロスバイク用にカーボンホイールをお納めしたことがあります。今回はママチャリにカーボンホイールです。このアイデアがとても面白いです。試してみるには勇気もいると思います。

河川敷のサイクリングロードで猛スピードのママチャリを見ることが出来るのではと思っています。100万円のロードバイクに乗っている人を追い越しているママチャリを見ることが出来れば楽しいなと想像しています。最高に面白いホイールです。前輪の注文はどうかな?

早速タイヤ外しのTPS-1を使いました

パークツールのTPS-1はタイヤ外しの道具です。早速チューブラータイヤ2本を外すのに使いました。使い勝手は上々で、タイヤはすぐに剝がせました。

道具で楽に剝がせました

チューブラータイヤはちょっと力を使えば簡単に剝がせると考えがちですがミヤタのテープで貼ったチューブラータイヤは結構な力が必要です。はがれにくいということは安全性が高いといえます。

ドライバーではがすと楽です

通常マイナスのドライバーをリムとタイヤの間にグッと入れていくのですがこの道具を使えば簡単にドライバーを差し込んでいけます。

タイヤをこのTPS-1でつかんで横に倒せば簡単に隙間ができます。注意点は倒すときに布切れでリムを傷つけないように養生が必要です。あとは通常の作業を行えばいいだけです。握力がなくても楽楽です。外でパンクしたときには使えないのが本当に残念です。

パークツールより宣伝費はいただいていません。あれば楽なので紹介しています。なくても充分タイヤ交換はできますが年々道具が必要になってきます。若い人には分からないことですが年を取ると理解できると思います。

Soft Spokingについて

TheBicycleWheel  を読んでいて面白い記事(71ページ)を見つけました。SoftSpokingについてです。

Brandtさんの本は勉強になります
Soft Spokingについて

もう15年ほど前になるかと思います。自称メカニックさんに初めて手組ホイールを頼んだ時にあなたはビギナーだからホイールのスポークテンションは70kgfに緩くしておきました。乗り味が柔らかくなりますというようなことをいわれたことを覚えています。乗り味を柔らかくするためにスポークを緩く組むのかとその時は感心しました。

約一ヶ月新しいホイールを取り付けて乗っていたのですがスポークが折れました。パン!と大きな音がしてホイールを見ますとスポークが折れていました。怪我しなくてよかったです。

今になって思うのですがめちゃくちゃなビルダーさんです。

乗り味を柔らかくするためにスポークテンションを緩めたホイールは下作です。適切なスポークテンションに仕上げて乗り味の調整はスポークの太さ、数で決めることが必要です。決してスポークテンションを緩く仕上げることではありません。

初めてのオーダーホイールは70kgfに仕上げたといわれたのですがこのメカニックさんのテンションメーターはパークツールのTM-1でした。TM-1は正確なメーターではありません。おそらく校正もされていなかったと思います。

初めてのオーダーホイールはゆるゆるのSoftSpokingであったようです。

では適切なスポークテンションはいくらにすればよいのかとなりますがこれが難しいです。

いつも購入しているカーボンリムメーカーでは、前輪は100~110kgf、後輪ドライブは120~130kgfと推奨しています。しかし絶対これでないとというわけでもありません。前輪90kgf、後輪110kgfでも使えます。

振れ取りでお預かりしましたシマノのDuraホイールは意外と緩かったし、違うメーカーではものすごいハイテンションで組まれたカーボンホイールもありました。いろいろです。

これが正解というスポーキングはないのですが、ビギナーだから70kgfで緩く作りましたはありません。

XR31T/RT前後28Hリムで多スポークホイール作製

今まで軽さこそ正義と思っていましたが、こちらのブログを読むようになり多スポークと体重に即した太さのスポークを選ぶことで乗り心地が良くて疲れにくいホイールになるという記事を読み興味を持ちました。またスポークテンションのばらつきを極小化したホイールとはどのようなものなのかにも興味を持ちました。

このようなご連絡をいただきました。お客様はご自分でもホイールを組める方です。いろいろとご質問いただき、それにお答えするということを繰り返しました。結果的には次の仕様でご注文いただきました。

リム キンリンXR31T/RT 前後ともに28H

ハブ シマノ ティアグラ HB-RS400 FH-RS400 ともに28H

スポーク 前輪 ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 中央部が1.5mmの細いスポークです

スポーク 後輪左 ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm

               後輪右 ピラーTB2018 2.2/1.8/2.0mm 中央部が1.8mmで少し太くなります

ニップル ピラー DSN 

細いスポークを使って本数を増やすことで剛性を得ながら乗り心地の良いホイールを作ります。多スポークホイールの良さを試していただくことに至りました。

多スポークホイールは疲れにくい
左右のスポーク長が同じなので前輪の調整は比較的し易い
できるだけテンションを均一になるように調整します

スポークテンションを出来るだけ均一に組んだホイールは狂いが出にくいホイールです。2年3年乗っていただくと多少は振れが出るかもしれませんがスポーク数本の手直しで済むホイールに仕上がります。結局時間をかけて丁寧に組むことで得るものも大きいということです。急がば回れです。

タイヤを外すのに使っています

力のある人にはなくてもよい道具ですが握力が減ってきている人には有効です。なんでそんな道具がいるのかと笑われるかもしれませんが力がない人には便利な道具だと思っています。

パークツール PTS-1

タイヤを傷つけずに引っ張り上げてタイヤレバーを差し込むことが出来るので比較的楽にタイヤ交換の作業ができます。

タイヤが新品の時は特に特にビード部分がきつく締められていますのでタイヤレバーを差し込むのに苦労します。こんな時にこのタイヤシーターを使うとわりと楽に済ませることが出来ます。 しかし力がいることには変わりありません。楽にできるというくらいです。しかし大きな援護射撃です。

チューブレスタイヤの場合はなお一層たいへんです。タイヤをぐっと締め付けていますのでタイヤレバーを入れる隙間を作るのにとても苦労します。力がある人でもチューブレスタイヤの場合はタイヤを外すのは大変です。なかなかタイヤレバーを差し込むことが出来ません。この道具を使えば比較的楽に隙間を作ることができます。タイヤレバーを差し込むことが出来れば次の作業は簡単です。しかし何度も比較的と書きましたのは全く力がいらないわけではありません。

この道具を買ったのは理由があります。

振れ取りでお預かりしましたカーボンホイールのタイヤが固くてなかなか外せないことがありました。コンチネンタルのタイヤでしたがビードが固く、おまけにリムの溝にキッチリとはまり込んでいますのでどんなに力を入れてもタイヤはびくともしなかったのです。力がないのが理由なので専用道具を使えばいいと思いました。リムにはまり込んだビードを外すにはこのタイヤシーターPTS-1を使えば楽にできるので購入することにしました。

力がいる作業に対応できないことがあり適当な道具があれば積極的に使うようにしています。時間と力をお金で解決しています。このタイヤシーターは特殊な道具なので使うときは本当に限定されますが力のない人にはいい道具と思います。タイヤ外しに汗だくになることはありません。

しかしながら自転車屋さんに任せた方が出費のことを考えますとどちらの方にコスパがいいのか迷うところです。適度なコミュニケーションを取るためにも自転車屋さんに頼るのも一案です。